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広告は、世に暮らす人々、《生活者》に語り掛け、新たな行動へと人を動機付ける仕事です。深い人間理解こそが、良い広告のアイデアと、価値あるコミュニケーションを生み出します。
《生活者》とは、液体や気体のような存在だと思います。経済の浮沈、技術革新など、様々な時代のインパクトを受けながら、常に変容を繰り返して行きます。「捕まえた」と思ったら、暮らしの進路を変更し、別の場所へ移って行ってしまう。企業は、この《生活者》の進路変更に気づけない。何故か? それは、人が新しい豊かさに向かう時、「はい、こっちに曲がりま~す」と手を挙げて言ってはくれないからです。人間は生き物ですから、「何か、あっちの方が幸せそうな感じがするなぁ」と、感覚や動物的な勘で曲がって行く。そして、その価値観の変化が、現実の行動に現れた時、初めて私たちは気づくんですね…「あっ、時代が変わり始めている」と。
大切なことは、人の心の中にある、見えざる気運と胎動に気づけるか、否か。
《生活者》の奥底にある気持ちのベクトルを先回りして捉え、それに適う商品の提供を通じて、「新しい幸せに曲がりましょう」と道を敷く、それが未来を創造することなんだと思います。私たちは、この気持ちのベクトルを発見し、言葉や、数字や、フレームや、ヴィジュアルを用いて、次の暮らしの像を描き出すことに挑戦しています。いわば、「ヒトのキモチをカタチにする」仕事。
研究所と言うと、堅苦しく内に篭った印象を与えがちですが、私たちは自らの発見を、世の中に開放しています。様々な場で働く人々に、気づきと仮説を投げ掛けたい、そのことが、互いの発想を豊かにするのであれば、こんなに嬉しいことはない…。そんな思いから、私たちは【生活総研プレゼンテーション】という名で、研究発表活動を続けています。企業やマスコミの方々を始め、教育機関、他の研究機関の方々、学生の方々、広く市民の方々の前で、日々、私たちが見出した未来のカタチをプレゼンテーションしています。
私たちの発見を皆さんと共有できることを、心から楽しみにしています。
