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エンゲージメント・リング

久地楽雅也

エンゲージメントプラニング局 シニアストラテジックプラニングディレクター

生活者の「心を動かす」プラニング

生活者の「心を動かす」プラニング。「To C」 から「with C」へとコミュニケーションを進化させていきます。

生活者発想の革新、「to C から with C へ」

"C" は、Consumerの頭文字、つまり生活者を意味します。今や、企業・組織から生活者へ向かって一方向のコミュニケーションをする(to C)だけでなく、企業と生活者が互いに参加・体感してコミュニケーションをつくり上げていく方向(with C)へと、時代の変化が訪れています。

"with"として参加する企業・組織は、クライアント企業はもちろん、流通・メディア・地域社会・公的機関や各種団体など、多様な展開が考えられます。そして生活者の側も、製品市場でセグメントされた「分衆」としてだけではなく、社会的・文化的な関心領域での対話や共通体験を通じてネットワークを拡げていく、いわば「網衆」という生活者像についても並行してとらえていく必要があります。

そんな環境下、「エンゲージメント」という言葉が注目されています。これはひとことで言うと、企業が生活者に対して進める諸活動を「《自分ごと化》してもらうこと」です。生活者主導社会で《自分ごと化》を図るには、多種多様なタッチポイント施策の強弱と順序を、職種・専門を横断した多数の関係者と推進していく必要があります。このために博報堂DYグループでは、生活者の《自分ごと化》をマーケティング・コミュニケーション戦略として設計していくための手引きとして「エンゲージメント・リング」を開発、推進しています。

これは、生活者の「心が動く」という輪を中心に置いて、「選択する」「共有する」「絆を感じる」を加えた四つの輪を、ぐるぐる回して効果をつくるものです。そしてこの四輪は、真中に生活者の自分ごと化をもたらす「テーマと装置」をつくることにより稼働します。

ここ1世紀近くの広告マーケティングの世界では、段階的・直線的・一方向の「AIDMA理論」が主流でした。しかし今や、生活者主導社会の到来により、発想の転換が求められています。エンゲージメント・リングは、生活者を主語にしたブランドとの出会いを循環的にとらえ、クライアント企業が「生活者の心と行為」を動かしていく手引きとして、国内外で注目されています。

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