■エコカーへの関心度は、7割台から1割台まで、都市によって大きな差。
・台北、ソウル、メトロマニラでは東京(61.1%)以上に関心が高い。
■タイプ別では、「電気自動車」と「ハイブリッド車」が認知・関心ともに高い。
・サンパウロの関心度1位は「フレックス車」。「燃料電池車」の認知はまだ低い。
■関心はあっても、実際の車購入時に環境配慮を重視するのは東京のみ。

GlobalHABIT

博報堂では、グローバル市場でのマーケティング戦略に活用するためのオリジナル生活者調査『Global HABIT(グローバルハビット)』を2000年より毎年、アジアと欧米の主要34都市で中・上位収入層を対象に実施しています。今年は、最新(2011 年実施)のGlobal HABIT調査のデータをもとに様々な角度から分析を行い、グローバル市場での可能性に繋がるヒントを全10回シリーズでご紹介しています。

第4回レポートでは、世界中の自動車メーカーがしのぎを削る「エコカー」について、世界16都市の生活者の関心度や認知度について分析した結果をご報告いたします。

 (2012年8月31日)

1.エコカーへの関心度

エコカーに対する関心度は、最も高い都市(台北・73.6%)から最も低い都市(ホーチミンシティ・14.7%)まで、都市によって大きく差がある。台北、ソウル、メトロマニラの関心度は7割前後で、東京(61.1%)以上に関心が高い。ニューヨーク、香港でも6割を超えている。

2.エコカーのタイプ別認知度

エコカーの各タイプの認知度について4段階評価*で聞いたところ、「特徴や内容をよく知っていた」と「ある程度知っていた」の合計値が高かったのは「電気自動車」と「ハイブリッド車」であった。この2タイプを比較すると、「ハイブリッド車」に関しては半数以上の生活者が「知らなかった」と答えた都市が複数あり(電気自動車はゼロ)、「電気自動車」が一歩リードしていると言えそうである。
「日本再生戦略」の環境分野で注目される「燃料電池車」は、認知度レベルにおいては低めにとどまっている。
( * 4段階:特徴や内容をよく知っていた、ある程度知っていた、名前だけは聞いたことがあった、知らなかった)

3.エコカーのタイプ別関心度

エコカーのタイプ別に興味/関心の程度について5段階評価*で尋ね、「非常に関心がある」と「ややある」の合計値をタイプ別に比較してみたところ、「電気自動車」の関心度が最も高く、全ての都市でトップ3に入った。次いで関心が高かったのは「ハイブリッド車」。多くの都市で「電気自動車」と「ハイブリッド車」が関心度1・2位を競っている。
一方、サンパウロでは「フレックス/バイオ燃料エンジン車」が関心度1位となっている。
( * 5段階:非常に関心がある、やや関心がある、どちらともいえない、あまり関心がない、全く関心がない)

4.自家用車購入時の「環境対応」重視度

車保有者が車を購入する際に重視した点のランキングを見てみると、「環境に配慮している」がトップ10に入ったのは、東京のみであった。東京以外の都市では、「環境に配慮している」ことは、実際の車購入時には重視されていない様子が伺える。
また、「燃費が良い」は10都市でトップ10入りしており、うち9都市はアジアであった。アジアでは「環境への配慮」よりも「燃費の良さ」が重視されていると言える。

 

 ◆レポートの詳細は下記URLからご覧ください。
【Global HABITレポート Vol.4】世界16都市生活者の「エコカー」に対する関心度

 

※この調査では、次の7つのタイプ(電気自動車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車、水素エンジン車、クリーンディーゼルエンジン車、フレックス/バイオ燃料エンジン車)をエコカーと定義し、調査しました。
※調査16都市= 香港、台北、ソウル、シンガポール、クアラルンプール、バンコク、メトロマニラ、ジャカルタ、ホーチミンシティ、デリー、北京、東京、モスクワ、フランクフルト、ニューヨーク、サンパウロ