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【Global HABITレポート Vol.2】 東アジア6都市生活者の日本旅行に対する意識(台北、香港、ソウル、北京、上海、広州)

2012.02.23

■ 台北・香港・ソウル生活者の一番人気の旅行先は、いずれの都市でも「日本」。
・東日本大震災前よりも訪問意向高まる。
・台北では9割以上、香港は8割以上が「日本に行きたい」。日本旅行の情報源や訪問目的も多岐にわたる。
■ 旅行者拡大の期待がかかる中国生活者の日本旅行への関心は、他都市と比べ限定的。魅力アピールの余地あり。

博報堂では、グローバル市場でのマーケティング戦略に活用するためのオリジナル生活者調査『Global HABIT(グローバルハビット)』を2000年より毎年、アジアと欧米の主要34都市で中・上位収入層を対象に実施しています。今年は、最新(2011年実施)のGlobal HABIT調査のデータをもとに様々な角度から分析を行い、日本企業がグローバル市場で戦うためのヒントを全10回シリーズでご紹介します。

第2回のレポートでは、日本に地理的に近く、旅行客誘致の期待がかかる東アジア6都市(台北、香港、ソウル、北京、上海、広州)にフォーカスを当て、日本旅行に対する意識についての分析を行った結果をご報告いたします。

1.「今後訪問したい旅行先」台北、香港、ソウルでは日本が一番人気、震災後も伸長

今後訪問してみたい旅行先では台北・香港・ソウルで「日本」がトップ。台北の「日本」への訪問意向者(以後「訪問意向者」)の割合は91.7%、香港で83.8%に上ります。中国の都市では他の訪問先との競争が激しい状況です。
震災前後の訪問意向を比較すると、台北・香港・ソウルは震災前と比べ、日本への訪問意向者の割合は大きく伸びています。一方、中国では震災前後で同程度の結果となりました。

2.「情報源」多数の情報源を駆使して積極的に情報収集する台北、香港

台北の訪問意向者の内、半数以上が挙げた日本旅行の情報源をみると、「旅行ガイドブック」「旅行雑誌」「旅行番組」「家族や知人」「旅行会社のパンフレット」「旅行専門サイト」「ブログや口コミサイト」「旅行会社のホームページ」といった多数の情報源が挙がります。台北に次いで多くの情報源が挙がるのは香港の訪問意向者で、これらの都市ではマスメディア、口コミ、インターネットを駆使して積極的に日本旅行に関する情報を得ようとしていることが分ります。

3.「訪問目的」文化的歴史的建造物、食事など、多岐にわたる

各都市、日本への訪問目的は多岐にわたります。特に台北、香港の訪問意向者は「文化的歴史的建造物の見物」「食事を楽しむ」「温泉につかる」「雄大な自然を見物」「洋服、ファッション小物などの買い物」「テーマパークで遊ぶ」「現代的な都市の見物」などが挙がり、日本の歴史や文化、自然、エンターテイメントなどを幅広く楽しみたいという気持ちが伺えます。

4.中国生活者には、まだまだ「日本」アピールの余地あり

今後ますます旅行者が増えることが予想される中国では、日本旅行に関する情報源や訪問目的が台北・香港・ソウルと比べると限定されています。中国の生活者に対し、日本の魅力をアピールする余地がまだまだありそうです。

レポートの詳細は下記URLからご覧いただけます。(全6ページ、340KB)
【Global HABITレポート Vol.2】東アジア6都市生活者の日本旅行に対する意識

(2012年2月24日)

「Global HABIT」シリーズ バックナンバー
<過去のレポート(2011年以前)>
「BRICs生活者のお金をかける意識」:2011/9/30
「アジア10都市における日・韓・欧米コンテンツ受容性比較」:2011/7/5
「世界18都市における日・韓製品イメージ比較調査」:2011/2/3

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