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【Global HABITレポート Vol.1】アジア14都市における日本製品イメージ・評価

2012.02.10

■ 揺るぎない「日本製品=高品質」イメージ
■「日本」から連想するモノやサービスは「デジタル製品」「家電/AV製品」「自家用車」「アニメ/漫画」が5割以上
■「メイド in ジャパン」志向が強い製品は「耐久財」と「化粧品」
「メイド in ジャパン」志向が強い都市は「香港、台北、シンガポール、ソウル」

博報堂では、グローバル市場でのマーケティング戦略に活用するためのオリジナル生活者調査『Global HABIT(グローバルハビット)』を2000年より毎年、アジアと欧米の主要34都市で中・上位収入層を対象に実施しています。

今年は、最新(2011年実施)のGlobal HABIT調査のデータをもとに様々な角度から分析を行い、日本企業がグローバル市場で戦うためのヒントを全10回シリーズでご紹介します。

初回レポートでは、アジア14都市の生活者が「日本製品」に対して持っているイメージや「日本」から連想するモノやサービス、「メイド in ジャパン」志向などについて分析した結果をご報告いたします。
(14都市)北京・上海・広州・香港・台北・ソウル・シンガポール・バンコク・ジャカルタ・クアラルンプール・メトロマニラ・ホーチミンシティ・デリー・ムンバイ

1.「日本製品=高品質」イメージ

日本製品と他国製品(アメリカ製品、ヨーロッパ製品、韓国製品、中国製品)のイメージをアジア14都市平均で比較すると、日本製品は11のイメージ項目のうち9項目で1位を獲得。中でも「高品質」イメージでは他の追随を許さない結果となっている。しかし、近年目覚しい躍進を見せる韓国製品は、「活気や勢いを感じる」イメージで日本製品を僅差で上回っており、今後の韓国製品の動向が注目される。
また、2006年と2011年のデータを比較してみると、日本製品は製品への信頼度を示す項目(「高品質」、「定評のある」など)は高水準で安定しているが、製品の鮮度を表す項目(「活気や勢い」、「カッコイイ/センスがいい」など)が低下傾向にある点には留意するべきだろう。

2.「日本」から連想するモノやサービスは、「耐久財」と「アニメ・漫画」が5割以上

「日本」から連想するモノ・サービス・エンタテインメントの14都市平均のトップ3は、1位「家電/AV製品(69.2%)」、2位「デジタル製品(PC・携帯電話・デジタルカメラ)(66.2%)」、3位「自家用車(59.0%)」で、次いで「アニメ/漫画(51.3%)」。都市別のトップ3を見てみると、ほぼ「耐久財」が占めているが、香港、ソウル、ジャカルタ、広州では「アニメ/漫画」がトップ3に入っている。

3.「メイドin ジャパン」志向(※)が強い製品は、「耐久財」と「化粧品」
「メイドin ジャパン」志向が強い都市は、「香港、台北、シンガポール、ソウル」

今後購入または試してみたい日本製品の14都市平均トップ3は、1位「デジタル製品」、2位「家電・AV製品」、3位「自家用車」。次いで「化粧品(女性のみ)」。これら4製品は「メイドin ジャパン」の方が「ジャパン・ブランド」よりも購入意向が高く、いわゆる「メイドin ジャパン」志向の強い製品と言える。
また都市別では、香港、台北、シンガポール、ソウルで「メイド in ジャパン」志向が強い様子が伺える。一方で、「メイド in ジャパン」と「ジャパン・ブランド」の差がほとんどない製品や、「メイド in ジャパン」という付加価値が認められない都市も多く見受けられる。
※「メイドin ジャパン」志向とは、「日本国内で生産された製品(メイドin ジャパン)」の方が、「日本国内に限らず、日本企業が生産した製品(ジャパン・ブランド)」よりも購入意向が高い状態を表します。

レポートの詳細は下記URLからご覧いただけます。(全11ページ、622KB)
【Global HABITレポート Vol.1】アジア14都市における日本製品イメージ

<レポート調査概要>
【調査都市】14都市
中国(①北京、②上海、③広州)、④香港、台湾(⑤台北)、韓国(⑥ソウル)、⑦シンガポール、タイ(⑧バンコク)、インドネシア(⑨ジャカルタ)、マレーシア(⑩クアラルンプール)、フィリピン(⑪メトロマニラ)、ベトナム(⑫ホーチミンシティ)、インド(⑬デリー、⑭ムンバイ)
【調査対象】15~59歳男女 【サンプル数】11,908名(各都市540~900名) 【調査時期】2011年5月下旬~8月上旬

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