kyu MARU(博報堂DYホールディングスの戦略事業組織「kyu」の人材交流プログラム)の二期生として、2017年7月から9月までの3ヶ月間「kyu」グループのSID LEEで研修をしてきた志水雅子によるレポートをお伝えします。前編はこちら。

志水雅子
コピーライター/制作ディレクター

2006年、博報堂入社。ストラテジックプラナーを経て、2009年にコピーライターに。2011年TBWA\HAKUHODOに出向。グローバルクライアントやメディアを超えた統合的な仕事を経験。2013年博報堂に戻り、コピーを起点にしながら、強いコンセプトに基づく新しいタイプの仕事に日々挑んでいる。カンヌライオンズ・ゴールド、TCC新人賞、受賞。 2016年カンヌライオンズダイレクト部門審査員。

“Work hard, play hard.”

忙しい時は残業も多少はあるものの、基本は9時−17時で業務が進むワークライフバランスをキープしているSID LEEですが、“Work hard, play hard.”(思いっきり働いて、思いっきり遊ぶ!)という表現はSID LEE滞在中によく耳にするものの一つでした。その精神は、SID LEE社内のイベントにもよく表れているように思います。仕事はもちろん各自頑張るのですが、社内でさらなる学びの機会があったり、社内で交流を広げる様々なイベントがあったり。遊ぶ時も手を抜かないのがSID LEE流です。会社に来ると新しい情報に触れたり、人と知り合えたり、意見交換ができたりする自分を更新できる場所を目指している気がしましたし、こういうところからこのフレンドリーな空気は生まれているのかもしれないと思いました。


ある日のLunch & Learn。旬な企業の人がやってきていろいろ話をしてくれます。

また別の日のLunch & Learn。

最近屋上で巣箱を飼い出したので、ハチの生態について学びました。
社内で行われるイベントには、Lunch & Learnという、ランチを食べながら社外の旬な企業の人がやってきて学ぶ会があったり、Naked Lunchと言ってマネージメント層が全社員の前にずらりと並び自由に質問できる会(裸にはならないけれど裸になるくらい透明性の高い会)があったりしました。これはモントリオールでも行われているSID LEEの伝統的な会だそうで、「どうして犬を会社に連れてきてはダメなの?」といったことから「今後の経営方針は?」というシビアなものまで質問は多岐に渡ります。そして、マネージメント層の面々もできるだけ丁寧に答えてくれます。SID LEEのオープンなカルチャーの側面が垣間見れるイベントでした。また、トロントオフィスでは毎週金曜の終業時間にBeer Fridayとしてビールが振舞われたり(他のオフィスでも似たようなイベントがあるそうです)、私の滞在中には月に1回、Special Beer Fridayというスペシャルイベントが加わり、マネージメント層がカクテルを振舞ってくれたり、私の送別会を兼ねたJapanese Beer Friday(日本食や飲み物を楽しむ会)を企画開催したりしました。その他にもクリエイティブの部署内のパーティーがあったり、WellnessWorkshopといってワークライフバランスをいかに保つかについて専門家の人がやってきてワークショップを行ったり社内のイベントも日常的にありました。


私の送別会を兼ねたJapanese Beer Friday

社外では、私の滞在中に全員参加の泊まりがけのOver Night Summer Partyがあり、全社員がバスに乗ってカナダ名物の湖沿いのコテージ(別荘)に行きました。インビテーションやオープニングのムービーなどもクリエイティブのメンバーが本気で作っていて気合が入っていました。現地では、チームに分かれてゲームをしたり、カヌーに乗ったり、夜はパーティが開かれテーマに沿って仮装したり、キャンプファイヤーを囲んで語り合ったり。遊ぶ時は思いっきりはしゃぎます。またMoran Awardsというその一年で起きたみんなの失敗やおバカなこと、おもしろかったことなどを讃える賞の授賞式などもあり、その映像も秀逸でとても盛り上がりました。失敗さえも“笑い”に変えて讃えるユーモアがSID LEEにはありました。また冬が寒く(マイナス20〜30度になるそう)、夏が貴重なトロントでは夏の間は毎週月曜日にバレーボール大会や、エージェンシー対抗の野球大会が開催され、スポーツも盛んです。基本自由参加なのですが、こういった様々な社内外のイベントは、私にとっては一緒に仕事をしている人以外の方とも知り合うことができる貴重な機会でした。また、私以外の方々にとっても、転職者も多いため社内の交流を深める良い効果があるのではないかと思います。


湖畔の別荘にて。

ホラーをテーマに思い思いの仮装を。

仕事も遊びも共に思いっきり楽しみ、社員同士できるだけTransparentな関係(透明性の高い関係)でいること。そこで築いた関係性をチームとしての一体感に生かしていくこと。そして、会社が毎日来て楽しい場所にしていくこと。CCOであり共同創立者のPhilip Meunier氏がいつか言っていた「どんな職種の人でもクリエイティブでなきゃね」という言葉に垣間見ることができる、組織としてのポジティブでフレンドリーな環境こそが、アイディアやクリエイティビティでビジネスを行う上で根底に必要なことなのかもしれません。

★海外研修レポート★