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1月末に調査した2011年2月の「消費意欲指数」の結果がまとまりました

2011.02.21
#消費#生活総研

2011年2月の消費意欲は、先月から2.4ポイント減少し、49.7点でした。
・前年同月比は1.9ポイント増加。・前年超えは13ヶ月連続となり回復は順調。

 2011年02月21日

■「消費意欲指数」は、月別の消費の先行指標として、1993年より注目されているデータです。

 1月末時点で、博報堂生活総合研究所の調査パネルである一般生活者415名に対し「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの2011年2月の消費意欲は何点ぐらいでしょうか?」と質問した結果が、「2月の消費意欲指数」です。
 この消費意欲指数は、月別の消費を占う先行指標として、1993年4月の調査開始以来、幅広く活用して頂いています。

■ 2011年2月の消費意欲指数は先月から2.4ポイント減少し、49.7点でした。

 2011年2月の指数は先月比が2.4ポイント減少、前年同月比が1.9ポイント増加の49.7点でした。例年の2月と同様、先月比はダウンしましたが、前年超えは13ヶ月連続となりました。特に今年に入り1月、2月ともに前年同月に対する増加幅が大きくなっており、消費意欲の回復は順調と言えそうです。
 ここのところ海外経済の回復、国内企業の生産持ち直しで先行き不透明感がやや薄らぎ、最新の景気関連の指標にも改善の兆しが見えてきました。日銀が今月発表した景気判断は9ヶ月ぶりに前進、1月の月例景気判断は7ヶ月ぶり上方修正されました。上場企業の2011年3月期業績予想も増収増益基調で企業業績は順調に回復しているようです。消費関連でも、内閣府発表の1月の消費者態度指数が7ヶ月ぶりに改善し、消費者心理も改善傾向にあります。原材料高による食品やガソリンなどの値上がりが懸念されますが、消費意欲指数は1月、2月と回復基調が続いています。春に向けて指数は上昇する傾向があり、3月の数値に期待です。

■ 男女ともに前年超えが続き、今月は指数の男女差も縮小。

 男女別の指数をみると、男性は先月比0.2ポイント減少、前年同月比2.1ポイント増加の45.5点でした。例年の2月に比べ先月比減少幅が小さいのが目立ち、明るさが見えてきた景気の動きが影響しているようです。前年超えは8ヶ月連続となりました。女性は先月比4.7ポイント減少、前年同月比1.7ポイント増加の53.9点。1月に比べやや勢いは鈍りましたが、前年超えは3ヶ月連続です。今月は指数の男女差が縮小し、過去12ヶ月で最小となっています。パネルの声では、全体的に消費についてはやや控えめで、特に女性ではお金を使った年末・年始といろいろなイベントが待ち受ける春に挟まれた時期ということもあり、「ちょっと買い物は一休み」という人も多くなっています。

 

なお、詳細については、添付のPDFファイルでご紹介しております。

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