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博報堂生活総研[来月の消費予報・3月](消費意欲指数)

2018.02.26
#消費#生活総研

春の季節消費が盛り上がらず、3月としての過去最低値に

株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象 に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。

3月の消費意欲指数は45.1点。前月比+4.4ポイントと上昇したものの、前年比は-1.8ポイントで、3月としての過去最低値となりました。

Point 1:ファッションなどの季節消費への意欲が伸びず、3月としての過去最低値に

3月の消費意欲指数は、2013年は50.3点、2014年は53.8点とともに50点を超え、季節の変わり目で意欲が高まる月でしたが、消費税増税後の2015年以降は46点前後が続いています。今年についても、調査開始以来の最低値だった前月からは+4.4ポイントと伸びたものの、前年比はマイナスで、3月としての過去最低値となりました。

消費意欲指数の理由(自由回答)を見ると、「春物衣料が欲しい」(2017年3月82件→2018年3月50件)という声が減少したほか、「意欲はあるが、今は様子見」(2017年3月79件→2018年3月90件)という声も若干増加しています。また、特に買いたいモノ・利用したいサービスについても、「旅行」が前年比-24件となっており、記録的な寒波の影響もあってか、春らしい消費への意欲が高まっていないようです。

Point 2:男性の低調が続くものの、女性若年層は堅調

1月、2月と男性の消費意欲が低調でしたが、3月も男性が足を引っ張っています(41.7点、女性との差は-6.8ポイント)。

一方、女性20代(54.4点、前年比+3.8ポイント)、女性30代(50.5点、前年比+0.1ポイント)は昨年12月以降、比較的安定した消費意欲指数を示し続けており、4月以降の消費意欲はこれらの層がどこまで牽引するかによって変わってきそうです。

■ 質問項目(質問文)

[消費意欲指数]
消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、
あなたの来月(3月)の消費意欲は何点くらいですか。(自由回答)
また、あなたがその点数をつけた理由をお答えください。(自由回答)

[特に買いたいモノ・利用したいサービス]
あなたが来月(3月)、特に買いたいモノ・利用したいサービスはありますか。(単一回答:ある/ない)
特に買いたいモノ・利用したいサービスとは何ですか。(複数回答)

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