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博報堂生活総研[来月の消費予報・12月](消費意欲指数)

2017.11.24
#消費#生活総研

好調だった前年同月をさらに上回り、
消費意欲指数は、調査開始以来最高値に

株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。

12月の消費意欲指数は56.9点。前月比+8.8ポイント、前年同月比+0.7ポイントで、調査開始以来の最高値となりました。

Point 1:消費意欲指数は調査開始以来の最高値を記録

クリスマスや年末年始を控える12月は例年、消費意欲が最も高まる月です。今年12月の消費意欲指数は56.9点で、これまでの最高値の56.7点(2014年12月)をわずかながら上回り、調査開始以来の最高値となりました。

なお、今年は2月に過去最低値も記録しており、山と谷の差が大きな1年でした。消費意欲指数が50点を上回った月の回数を見ても、調査開始年の2013年の5回から年々減少しており、今年は昨年に引き続き1月と12月の2回のみとなりました。年末年始に突出して意欲が高まり、それ以外の月には高まらないという傾向が定着しつつあるようです。

Point 2:日頃の節約から解放されたい気持ちが、指数を引き上げている

高い指数を示した人の消費意欲の理由(自由回答)を見ると、クリスマスや年末のセールといった季節消費への意欲は前年と同水準である一方、「買い物していない反動、ストレス発散、自分にご褒美」(16年12月18件→17年12月30件)をあげる人がやや増えています。また、特に買いたいモノ・利用したいサービスの内訳では、前年同月に比べて20件以上増えているカテゴリーは見当たりません。具体的な消費対象があるからというより、この時だけは消費を楽しみたいという気持ちの高まりが消費意欲を引き上げているようです。

Point 3:女性の消費意欲指数も過去最高値に

今年は、消費のけん引役である女性の消費意欲指数が伸び悩む月が多く、7月、8月、9月にはそれぞれの月の最低値を記録。しかし、10月以降は前年同月を上回り、12月は調査開始以来の最高値となりました。特に買いたいモノ・利用したいサービスの内訳を見ると、インテリア用品(前年同月比+25人)、化粧品(前年同月比+15人)が前年から大きく増加しており、自分自身や自分の身の回りの生活を充実させるために出費しようとする意欲が見られます。

■ 質問項目(質問文)

[消費意欲指数]
消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、
あなたの来月(12月)の消費意欲は何点くらいですか。(自由回答)
また、あなたがその点数をつけた理由をお答えください。(自由回答)

[特に買いたいモノ・利用したいサービス]
あなたが来月(12月)、特に買いたいモノ・利用したいサービスはありますか。(単一回答:ある/ない)
特に買いたいモノ・利用したいサービスとは何ですか。(複数回答)

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