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博報堂生活総研[来月の消費予報・11月](消費意欲指数)

2017.10.26
#消費#生活総研

ネガティブな消費態度がやわらぎ、
秋の行楽への意欲高まる

株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。

11月の消費意欲指数は48.1点。前月比+1.6ポイント、前年同月比+1.3ポイントと、前月比・前年同月比ともにプラスとなりました。

Point 1:秋の行楽への期待大きく、年末年始に向けて消費意欲が上向く気配

消費意欲指数は、急降下した9月から徐々に回復し、11月は前年同月比+1.3ポイントの48.1点となりました。

消費意欲指数の理由(自由回答)では、「欲しいものがない、消費意欲がない」という声が減少(16年11月446件→17年11月407件) 。特に買いたいもの・利用したいサービスについても、あると回答した人の割合は29.8%(前年同月比+1.2ポイント)で、内訳を見ると「レジャー(前年同月比+24人)」「旅行(前年同月比+21人)」「外食(前年同月比+19人)」などが増加しています。秋らしい行楽への意欲が高まり、消費に消極的な態度が薄らいでいることがうかがえます。

また、節約意識に関する声は増えているものの、増えているのは「冬、年末のために節約・我慢したい」という声(16年11月77件→17年11月93件)であり、消費の山場である年末年始に向けて消費意欲が上向く気配も感じられます。

Point 2:先月低調だった男女20代の意欲も回復

10月に大きな落ち込みを見せた男女20代も、11月の消費意欲指数はともに回復しました(男性20代:47.9点/前月比+5.7ポイント、女性20代:57.8点/前月比+10.6ポイント)。また、特に買いたいもの・利用したいサービスについても、あると回答した人の割合は男性20代が41.9%、女性20代が48.8%と、いずれも前月から大きく上昇しています(男性20代:前月比+12.9ポイント、女性20代:前月比+16.6ポイント)。男性20代ではファッションや旅行が、女性20代は化粧品、ファッションなどがけん引した形です。

なお男性20代は、消費意欲指数を前年同月比で見た場合も、+4.3ポイントと大きく伸びています。女性20代は、前年同月比-0.1ポイントとほぼ前年並みではあるものの、2015年以降11月の指数は58点前後の高い水準で安定しており、12月に次いで意欲の高まる月となっています。

■ 質問項目(質問文)

[消費意欲指数]
消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、
あなたの来月(11月)の消費意欲は何点くらいですか。(自由回答)
また、あなたがその点数をつけた理由をお答えください。(自由回答)

[特に買いたいモノ・利用したいサービス]
あなたが来月(11月)、特に買いたいモノ・利用したいサービスはありますか。(単一回答:ある/ない)
特に買いたいモノ・利用したいサービスとは何ですか。(複数回答)

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