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博報堂生活総研[来月の消費予報・10月](消費意欲指数)

2017.09.28
#消費#生活総研

季節消費や旅行への意欲で前月比プラスを確保も、若年層の意欲はふるわず

株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。
10月の消費意欲指数は46.5点。前月比+1.0ポイント、前年同月比-1.0ポイントと、ほぼ横ばいとなりました。

Point 1:秋冬に向けて買い物や旅行への意欲がみられ、前月比プラスを確保

10月の消費意欲指数は46.5点。前年同月比は-1.0ポイントですが、前月比では+1.0ポイントと、9月から横ばいとなることが多い10月としてはそれほど悪い推移ではありません。

消費意欲指数の理由(自由回答)を見ると、「秋冬に向けて買い物をしたい(16年10月10件→17年10月29件)」「旅行の予定がある(16年10月30件→17年10月49件)」といった、季節消費や旅行への意欲を挙げる声が前年同月よりも増えています。また、「節約したい」などの「金銭的理由での節約・我慢」を挙げる声は減少しており(16年10月239件→17年10月198件)、季節消費は一定の盛り上がりが期待できそうです。

Point 2:明確な消費機会のない月は、若年層の意欲が高まらない傾向

消費意欲指数全体としては前月比プラスを確保したものの、前年同月比を性年代別に見ると、男性20代・30代及び女性20代の落ち込みが大きく、いずれも5ポイント以上低下しました。特に男女20代については、今年に入って低い指数を示すことが増えており、その性年代における該当月の過去最低値を男性20代では3回(17年2月、6月、10月)、女性20代では4回(17年2月、6月、9月、10月)更新しています。また、特に買いたいモノ・利用したいサービスにおいても、全体では前年同月比+2.3ポイントながら、女性20代は-5.5ポイントと全年代層の中で最も落ち込みが大きくなっています。

10月を含め、「年末」「夏休み」といった明確な消費機会のない月は、若年層の意欲が高まらないという傾向が顕著になってきているようです。

■ 質問項目(質問文)

[消費意欲指数]
消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、
あなたの来月(10月)の消費意欲は何点くらいですか。(自由回答)
また、あなたがその点数をつけた理由をお答えください。(自由回答)

[特に買いたいモノ・利用したいサービス]
あなたが来月(10月)、特に買いたいモノ・利用したいサービスはありますか。(単一回答:ある/ない)
特に買いたいモノ・利用したいサービスとは何ですか。(複数回答)

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