節約志向が弱まり、季節消費の意欲が高まる気配。
ただし、ゴールデンウィーク需要は今ひとつか。

株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。

5月の消費意欲指数は46.5点。前年同月比・前月比ともに+0.7ポイントで、前月に引き続き、ほぼ横ばいとなりました。

Point 1:前月高まっていた節約志向が弱まり、季節消費が高まる見込み

5月の消費意欲指数は前月からほぼ横ばいですが、消費意欲指数の理由(自由回答)を見ると、前年同月に目立っていた「金銭的な理由で消費を控える」という声が大幅に減少(16年5月311件→17年5月238件)、前月(17年4月:262件)と比較しても減少しています。一方、「季節的に外出、買い物機会が増えそう」などの季節消費を挙げる声は前年同月よりも増えており(16年5月166件→17年5月177件)、特に買いたいモノ・利用したいサービスにおいても、「外食」、「レジャー」、「理美容」といったコト消費や「ファッション」が前年同月よりも20件以上の増加となりました。節約志向の低下を背景に、初夏を迎えての季節消費の高まりが予想されます。

ただし、今年のゴールデンウィークは前年ほど日取りが良くないためか、直接「ゴールデンウィークがあるから」と高い点数の理由として挙げたり、「旅行の予定がある」と答える人は前年よりも減っています。季節消費の高まりの割に消費意欲指数が前年並み(+0.7ポイント)にとどまっているのは、そのことが影響しているように思われます。

Point 2:女性20代にとって、3~5月は消費しない期間になっている?

女性20代の消費意欲指数に注目してみると、3月以降、50点付近でほとんど変動がありません(3月50.7点、4月50.0点、5月50.1点)。この傾向は、2016年の3月〜5月も同様でした(3月51.5点、4月50.8点、5月51.2点)。本来、消費の牽引層である女性20代が、この時期、季節的な消費に反応しにくくなっている要因としては、

・将来不安のため、夏のボーナスシーズン、年末年始以外は消費を抑えている

・新年度を消費の節目としてあまり意識しなくなった

・天候不順のため(今年は3月以降もなかなか暖かくならなかった)、春物衣料への関心が薄らいでいる
などが考えられそうです。

■ 質問項目(質問文)
[消費意欲指数]
消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、
あなたの来月(5月)の消費意欲は何点くらいですか。(自由回答)
また、あなたがその点数をつけた理由をお答えください。(自由回答)

[特に買いたいモノ・利用したいサービス]
あなたが来月(5月)、特に買いたいモノ・利用したいサービスはありますか。(単一回答:ある/ない)
特に買いたいモノ・利用したいサービスとは何ですか。(複数回答)