博報堂金融マーケティングプロジェクトは、FinTechによる金融分野でのテクノロジー進化が、生活者に対して、どのような意識変化、行動変化をもたらすのかを分析するために、「決済」と「スマートフォン」を軸とした「お金」に関する生活者意識調査を実施しました。

調査結果によると、1ヶ月あたりの使用金額の決済手段別比率は、依然「現金」決済が51.4%と半数以上を占めるものの、「クレジットカード」21.6%、「ICカード」9.1%、「カードでのインターネット決済」8.5%、「デビットカード」1.6%で、「カード決済」の合計も40.8%と4割程度を占めることがわかりました。
また、スマートフォンを利用した金融サービスの増加に伴い、「スマートフォンに財布機能を集約する意向のある人」は31.4%と、モバイル決済普及への期待が見える結果となりました。特に、男性のスコアは41.3%と、女性(20.2%)に比べて約2倍の高い利用意向があることがわかりました。

ただし、「スマートフォンでの支払いに情報流出リスクを感じる人」は全体の83.4%と多数を占め、今後セキュリティ不安が普及における心理的な障壁になる可能性が見えてきました。同時に、そのうち、「高セキュリティの決済サービスに魅力を感じる人」は73.3%であり、テクノロジーの進化により心理的な障壁は取り除かれていくことも期待できる結果となりました。

 また、本調査に付随して、「お金・テクノロジーに関する意識に基づくクラスター分析」を行い、新決済サービス普及の鍵となるクラスターの抽出も実施しています。その結果、「その場決済重視IT好き層」と「ポイント好きネット決済マダム」と規定したクラスターが、普及の鍵となるアーリーアダプター層であることがわかりました。