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博報堂生活総研[来月の消費予報・8月](消費意欲指数)

2016.07.26
#消費#生活総研

消費意欲指数は、8月としては過去最低値で初めて50点割れ。「8月は暑いから出かけたくない」という声が大幅増加。

株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。

 8月の消費意欲指数は49.5点。前月比-0.1ポイントで横ばい。前年同月比は-0.8ポイントで、8月としては過去最低値となり初めて50点を下回る結果となっています。

Point 1:猛暑の影響で、8月は消費意欲が高まる時期ではなくなってきている

夏休みやお盆がある8月は、2014年までは消費意欲が高まる傾向にありました。しかし、昨年からは消費意欲が伸び悩むようなり、今年はついに50点割れで8月としては過去最低値となりました。
消費意欲の理由(自由回答)を見ると「8月は暑いから外に出かけたくない」という声が大幅に増加(14年8月61件→15年8月71件→16年8月120件)。猛暑、酷暑の夏が定着し、熱中症のニュースが日々流れるなか、「暑さへの用心」が消費意欲に影を落としています。

Point 2:旅行やレジャーなどのコト消費には期待も

一方、ポジティブな理由を見てみると、「夏のレジャーに行きたい」「夏のイベントに参加したい」などの声は前年と比べて増加(15年8月58件→16年8月85件)。「8月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という質問でも、旅行やレジャーと答える人は増えています。消費意欲は伸び悩んでいるものの、夏らしいコト消費には期待できるかもしれません。

Point 3:英EU離脱もわずかに影響か

また、今月は自由回答に「世界情勢が不安定なので」「円高と株価低迷で購買意欲が低下」など経済状況を不安視する声が増加(15年8月7件→16年8月26件)。調査時期の直前にイギリスのEU離脱が報道され景気の先行きに不透明感が増したことも、今回の結果に影響を与えていそうです。

■ 質問項目(質問文)

[消費意欲指数]

消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、
あなたの来月(8月)の消費意欲は何点くらいですか。(自由回答)
また、あなたがその点数をつけた理由をお答えください。(自由回答)

[特に買いたいモノ・利用したいサービス]

あなたが来月(8月)、特に買いたいモノ・利用したいサービスはありますか。(単一回答:ある/ない)
特に買いたいモノ・利用したいサービスとは何ですか。(複数回答)

 博報堂生活総研[来月の消費予報・8月](消費意欲指数)

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