「欲求流去の時代」
―モノを「欲しい」と思ったにも関わらず買物欲をいつのまにか忘れる生活者、75.1%―

 博報堂買物研究所(以下、買物研)は、2003年に設立以来、長年にわたり生活者の買物構造・実態を研究しておりますが、今年より、独自の生活者調査を元にこれからの買物潮流を予測・提言する「買物フォーキャスト」を発表いたします。

 2016年に掲げるテーマは「欲求流去の時代」です。今回実施した調査結果を分析すると、生活者はSNSなどで常時更新される大量の情報に接し、新たなモノへの欲求刺激を受け続けています。一方、モノを「欲しい」と思っても大量の情報に接する中でいつの間にか買物欲を忘れてしまう生活者の姿が浮かび上がりました。買物研では、この現象を「欲求流去(よっきゅうりゅうきょ)」と名付け、企業はどのように生活者の「欲求流去」に向かい合えばいいのかを提言致します。

 買物研では今後、「買物フォーキャスト」を活用し、生活者の買物欲を刺激するショッパーマーケティング・ソリューションを、企業の課題に合わせて提供してまいります。

<「買物フォーキャスト」2016 【欲求流去の時代】 要点まとめ>

  • 買物欲をいつの間にか忘れる生活者、75.1%。この1~2年間で増加中。

・この半年間でモノを「欲しい」と思ったにも関わらず買物欲を忘れた経験がある生活者は75.1%。
・経験者の中で、この1~2年で買物欲を失う経験が増えた生活者は約7割。

  • 買物欲を失う理由は買物ストレス

 買物に関する情報、商品が増えすぎたことで「買物ストレス」が生まれ、生活者は買物を保留・先送り。次々と新たな情報に接する中で買物欲を忘れている。

 ・情報選択ストレス
買物のために集めた情報から良いものを見極めるのが難しい」と61.3%の生活者が回答。口コミ・ランキング情報が氾濫し結局どの情報が正しいのか分からない。

 ・買物タイミング選択ストレス
「買物をする時いつ買うのが損をしないのか分からないことがストレス」と49.8%の生活者が回答。価格やスペックの変化が激しすぎて、いつ買えばよいのかが分からない。

 ・モノ選択ストレス
「買物をする時モノが多すぎることをストレスに感じることがある」と44.3%の生活者が回答。商品の数、種類が多すぎて、何が自分に必要なのか分からない。

  • これからの買物は「心地よい買物」へ

 買物がストレス化するいま、そのストレスを取り除き「心地よい買物」を生み出すことが求められている。

 ・情報選びは「理屈から感情」へ
信じられない2次情報ではなく、自分が信じられる人や体験によって感情を動かし、確信する買物へ。

 ・買物タイミングは「常時最適」へ 
その瞬間の「お得」を求め迷うのではなく欲しいタイミングに適切な価格で利用できる「時間価値」を大切にする買物へ。

 ・モノ選びは「選ばない買物」へ
オーダーメードや自分向けの提案サービスを身近に。何を買えば良いか分からないストレスを軽減する買物へ。

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