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博報堂生活総研[生活インデックスレポート・消費動向編・11月](消費意欲指数)

2015.11.02
#消費#生活総研

●11月の消費動向[消費意欲指数= 49.6点] 

生活インデックスとは、生活総研が生活者の意識変化を読み解くために、【消費動向】【生活感情】【生活価値観】の3つの領域から開発したオリジナルの指数です。
今回の生活インデックスレポートでは、【11月の消費動向】(消費意欲)に関する分析結果についてご報告いたします。

11月の消費意欲指数は49.6点となり、前月比は+0.7ポイントの横ばいですが、前年同月比は+2.4ポイントと前年を上回りました。

Point1    冬支度が始まる11月。消費意欲は、増税前(2013年)と同水準に

11月の消費意欲指数は49.6点で、前年同月と比べると2.4ポイントのプラスとなりました。これは、消費税増税前の2013年11月(49.5点)と同水準です。

消費意欲の理由(自由回答)を見ると、「景気、増税、物価上昇、円安」といった社会的なネガティブ要因を挙げる声は前年と比べて減少(14年141件→15年42件)。一方で、「季節の変わり目の買い物」(14年9件→15年20件)や「服が欲しい」(14年78件→15年105件)など、冬支度を理由に消費意欲が高まる人は前年より増加しています。消費税増税の影響が薄らいだ分、季節的な出費への意欲が高まったと考えられます。

Point2      年末年始の出費に備えて、消費は嗜好品から必需品にシフト

消費意欲指数の点数は消費税増税前の水準に戻りましたが、「年末年始のために出費を控える」という声は増税の年を境に増えたままです(13年64件→14年100件→15年99件)。一度根付いた節約意識がそのまま残っている様子がうかがえます。

「特に買いたいモノ・利用したいサービス」にも節約意識が表れています。前月と比べて、化粧品、理美容、装飾品といった嗜好品は減少し、食品、飲料などの必需品は増加。年末年始の出費に備えて、嗜好品の消費から必需品の消費へシフトすると考えられます。

Point3  女性20代の消費意欲指数は3ヵ月連続トップ。背景にはおしゃれ意識

消費意欲指数を性年代別に見ると、女性20代が好調です。7月から5ヵ月連続で微増(5ヵ月間で6.4ポイント増)。ここ3ヵ月は、全性年代の中でトップの座をキープしています。

また、「特に買いたいモノ・利用したいサービス」がある人の割合も、性年代別で見ると比較的高い数値を継続。具体的な内容としては、衣類、靴・かばん、アクセサリー、化粧品などファッション関連の消費意向が目立ちます。おしゃれ意識で消費を牽引してきた女性20代の元気な姿が戻ってきているようです。

質問文

[消費意欲指数]

消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(11月)の消費意欲は何点くらいですか。その理由をお答えください。

[特に買いたいモノ・利用したいサービス]

あなたが来月(11月)、特に買いたいモノ・利用したいサービスはありますか。特に買いたいモノ・利用したいサービスとは何ですか。

※性年代別・地域別の時系列グラフや「買いたいモノ・利用したいサービス」の有無、生活者の声を添付のPDFで詳しく紹介しています。

                博報堂生活総研[生活インデックスレポート・消費動向編・11月](消費意欲指数)

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