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博報堂生活総研[生活インデックスレポート・消費動向編・5月](消費意欲指数・デフレ生活指数)

2015.05.01
#消費#生活総研

●生活者の消費動向を、[消費意欲][デフレ生活]の2種類から分析
●5月は [消費意欲指数= 48.2点][デフレ生活指数= 62.7点]

 生活インデックスとは、生活総研が生活者の意識変化を読み解くために、【消費動向】【生活感情】【生活価値観】の3つの領域から開発したオリジナルの指数です。今回の生活インデックスレポートでは、【5月の消費動向】(消費意欲・デフレ生活志向)に関する分析結果についてご報告いたします。

5月の消費意欲指数は48.2点で、前月比+2.3ポイントと上昇。消費税増税直後の前年同月と比べて、+3.9ポイントの回復が見られました(2013年5月の48.4点と同水準)。
デフレ生活指数は62.7点で、前月比は+2.2ポイント上昇。前年同月比は-0.6ポイントでした。

Point1   ゴールデンウィークで消費意欲指数は一昨年並に回復。しかし、今後の意欲も継続して伸びるかは懸念が残る結果に

消費意欲指数は前月よりも+2.3ポイント伸びて48.2点になりました。消費税増税で冷え込んだ昨年5月と比べて+3.9ポイントとなり、一昨年5月と同水準(48.4点)に回復していますが、この傾向が続くかは今後の推移を見ていきたいところです。
5月はゴールデンウィークを含むため、消費意欲の理由でも、「ゴールデンウィークがあるから買い物したい、お金を使いそう、出かける機会がありそう」という声が目立っています。
その一方で、特に欲しいモノ・利用したいサービスがある人の割合は前月よりも-2.0ポイントとやや低下しています。具体的な内容を見ても、衣類以外は、AV機器、靴、鞄など前月より減っているものが多く、また旅行は前月よりはやや増えたものの、増税開始直後の前年同月よりも減っている状況です。
このように、ゴールデンウィーク気分で消費意欲は高まってはいるものの、具体的な購入やサービス利用の計画は進んでいないところを見ると、実際にお金を使うかどうかは懸念が残る結果といえます。
また、消費意欲が高まらない理由として、「物価高・値上がり・円安」を挙げる人が前月の倍に増えており(40件→83件)、この点も消費を妨げる要因になりそうです。

Point2   消費意欲が伸び悩む男女20代。収入の少なさなど「金銭的な理由で消費を控える」という声が昨年より増加

前月好調だった男女20代の消費意欲が伸び悩んでいます。特に男性20代は44.4点、前月比-3.2ポイントで今年の最低値となりました。消費税増税後の前年同月と比べても-6.7ポイントとなっています。毎月点数が高い傾向にある女性20代も、5月は伸びていません。さらに、特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合も、男性は-13.8ポイント、女性は-12.8ポイントと共に大きく落ち込み、30%を下回りました。
男女20代の消費意欲が伸び悩む理由を見ると、収入が少ないなど「金銭的な理由で消費を控える」という声が、昨年同月と比べて増えています(14年28件→15年50件)。また、「前月までに多く使ったため控える」や、イベントや夏への準備など「他の予定・買い物のために控える」という声も前月より増えており、そもそも給料が少ない中で、過去の出費と未来の計画のバランスから、5月は消費を抑えようとする意識がうかがえます。
一方、60代の消費意欲は、前月比で男性が+7.9ポイント、女性が+5.5ポイントとなりました(女性60代は今年の最高値)。消費意欲の理由としては、例年ほとんど挙がってこないゴールデンウィークを理由に挙げる人が増えています。高年代層は、年金などの収入が限られ節約意識は高いままですが、連休ぐらいは財布の紐を緩めてもいいという、メリハリ意識が働いているのかもしれません。

質問文
Q. 消費意欲が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(5月)の消費意欲は何点くらいですか?
Q. デフレ生活志向が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(5月)のデフレ生活志向は何点くらいですか?

※性年代別・地域別の時系列グラフや「買いたいモノ・利用したいサービス」の有無、生活者の声を添付のPDFで詳しく紹介しています。

博報堂生活総研「生活インデックスレポート」消費動向編・5月

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