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博報堂生活総研[生活インデックスレポート・消費動向編・3月](消費意欲指数・デフレ生活指数)

2015.03.02
#消費#生活総研

●生活者の消費動向を、[消費意欲][デフレ生活]の2種類から分析
●3月は [消費意欲指数= 46.3点][デフレ生活指数= 59.9点]

生活インデックスとは、生活総研が生活者の意識変化を読み解くために、【消費動向】【生活感情】【生活価値観】の3つの領域から開発したオリジナルの指数です。今回の生活インデックスレポートでは、【3月の消費動向】(消費意欲・デフレ生活志向)に関する分析結果についてご報告いたします。

3月の消費意欲指数は46.3点、前月比+2.0ポイントと上昇はしましたが、前年同月比は-7.5ポイントと大きな差が見られます。
デフレ生活指数は59.9点、前月比は-2.0ポイントでやや低下。前年同月比は-2.9ポイントでした。

Point1
消費意欲は上昇したものの、回復と言えるほどではない

3月は例年、年末年始以降の節約状態から脱して消費意欲が上向く月です。今年も例年同様、前月比+2.0ポイントと上昇に転じました。
消費意欲の理由を見ると、新生活・新年度・卒業に関連する出費、春物の衣料・雑貨の買い物などを含む「季節的な出費、意欲アップ」に関する意見が前年よりも多く挙がっています(14年53件→15年146件)。昨年は増税前の駈け込みで季節的な消費よりも、家電やパソコンなどの耐久消費財や化粧品などに矛先が向かっていましたが、今年は駆け込みの影響がなくなったため、季節消費が消費意欲上昇に貢献したようです。
ただし、今年の上昇幅(+2.0ポイント)は昨年までに比べて小幅です(前月比:13年+5.1ポイント→14年+5.2ポイント→15年:+2.0ポイント)。
消費意欲の理由では、消費税増税、物価上昇・円安、不景気に関する根強い意見(2月73件→3月72件)や、本来消費を牽引するはずの男女20代で「特別欲しいものがない」と消費を控える態度が目立つなど、季節要因で消費意欲は上昇したものの、消費税増税以降の低調さにより、回復したと言えるほどにはなりませんでした。

Point2
女性の消費意欲を支えているのは必要消費

消費意欲の伸びが鈍い要因のもう一つは、税金や入学、進学費用など「何かと支出が多い/物入りな時期だから出費を控えたい」が増加していることで(14年28件→15年44件)、特に女性に多い(15年44件中女性32件)のが特徴です。自分が欲しいものへの出費は控えても、季節的に必要となる経費を何とか捻出しようとしているようです。
特に買いたいモノ・利用したいサービスの内容を見ると、前月、前年同月をともに上回る衣類は、女性で非常に多くなっています。また、消費意欲の理由でも「服がほしい」との声は前年同月と比べて、特に女性で増えています(14年:男性6件 女性14件→15年:男性7件 女性66件)。「子供の卒業式や入学式の準備で、自分の服やバッグ、子供の服など買い揃えないとならない」という意見に代表されるように、女性は、この時期、家族や自分のための服を季節的な必要消費と捉えているようです。

 ■質問文
Q. 消費意欲が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(3月)の消費意欲は何点くらいですか?
Q. デフレ生活志向が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(3月)のデフレ生活志向は何点くらいですか?

※性年代別・地域別の時系列グラフや「買いたいモノ・利用したいサービス」の有無、生活者の声を添付のPDFで詳しく紹介しています。

博報堂生活総研「生活インデックスレポート」消費動向編・3月

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