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博報堂生活総研[生活インデックスレポート・消費動向編・11月](消費意欲指数・デフレ生活指数)

2014.11.04
#消費#生活総研

●生活者の消費動向を、[消費意欲][デフレ生活]の2種類から分析
●11月は [消費意欲指数= 47.2点][デフレ生活指数= 62.3点]

2014年11月4日

生活インデックスとは、生活総研が生活者の意識変化を読み解くために、【消費動向】【生活感情】【生活価値観】の3つの領域から開発したオリジナルの指数です。今回の生活インデックスレポートでは、【11月の消費動向】(消費意欲・デフレ生活志向)に関する分析結果についてご報告いたします。

11月の消費意欲指数は47.2点、前月比は+0.6ポイントで低下傾向には歯止めがかかりました。しかし、前年同月比は-2.3ポイントと10月に続いて前年割れとなっています。

デフレ生活指数は62.3点、前月比は+0.8ポイント。前年同月比は-0.1ポイントで昨年並みでした。

 

POINT1
年末年始に向けた節約意識、増税も影響か?

11月の消費意欲指数は47.2点で前月並ですが、昨年と比べるとまだ少し低いレベルにあります。「特に買いたいモノ・利用したいサービス」を見ても、衣類、靴が挙がる数は前月よりもやや増えているものの、前年の数には達していません。(「衣類」 13年11月:207件→14年10月:151件→14年11月:180件、「靴」 13年11月:78件→14年10月:50件→14年11月:62件)
11月は冬物が欲しい一方で、年末年始の出費やセールの時期を控えて節約意識が働く傾向が例年見られますが、今年は、その節約意識がより強く表れているようです(消費意欲指数の理由「年末年始、12月のために節約」 13年11月:64件→14年11月:100件)。「消費税が上がっているのでお金をあまり使いたくないのと、12月、1月は何かとイベントが多いので」との回答もあるように、増税や値上がりと、年末年始の出費の狭間で、守りの姿勢を強めているのではないかと思われます。
また、衣類、靴などを買いたい人が昨年より少ないのに対して、旅行、外食は昨年並か、昨年を上回っており、コト消費の堅調さは続いています。

POINT2
60代の消費意欲が低下。特に男性60代は調査開始以来の最低値

男性60代の消費意欲指数は42.5点で、男性の中で唯一前月を下回り(-2.5ポイント)、調査開始以来の最低値を記録しました。男性60代の消費意欲指数の理由を見ると、「景気、増税、物価上昇などによる不安」をあげる人が10月以降増えていることがわかります(9月:6件→10月:24件→11月:24件)。
また、女性60代においても、消費意欲指数(47.3点)は、前月比(-2.8ポイント)、前年同月比(-5.8ポイント)ともに、全性年代の中で最大の下げ幅となっています。女性60代は、消費税増税の影響をあげる人が8月にはほとんどいなくなっていたのが、ここ数カ月、再び増える傾向が見られます(8月:1件→9月:5件→10月:6件→11月:10件)。様々な負担増が、年金暮らしや今後収入が増えることを期待しにくい高年齢層に大きく影響していることがうかがえます。

 ■時系列グラフ

■質問文
Q. 消費意欲が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(11月)の消費意欲は何点くらいですか?
Q. デフレ生活志向が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(11月)のデフレ生活志向は何点くらいですか?

※性年代別・地域別の時系列グラフや「買いたいモノ・利用したいサービス」の有無、生活者の声を添付のPDFで詳しく紹介しています。

 

博報堂生活総研「生活インデックスレポート」消費動向編 11月

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