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新大人研レポートⅩⅥいま高齢社会は“新しい大人社会”へと大きく変化  その⑨「孫に甘いお年寄りから、新しい大人世代は“孫友”へ」

2014.03.31
#シニア

・60代の約9割が、孫とのコミュニケーションを増やしたいと考えている。
・男性60代「孫育て・孫ケア」の参加意向理由のトップは、「一緒にいると楽しい/刺激がある」。
・孫と楽しみたいことは「食事」、行きたいところは「国内旅行」。
・孫および娘・息子との「食事」と「旅行」にはお金をかけても良い意向。

いま40-60代生活者が「日本の高齢社会を大きく転換」しようとしています。会社は退職しても社会はリタイアしない人たちが増えています。「博報堂 新しい大人文化研究所」は、これらの世代を総称して“新しい大人世代”と名付け、調査研究を行っています。2012年度は『絶滅!?する中高年-“新しい 大人世代の登場”』と題して連続レポートを発表してきました。このたび全国40-60代男女に対する調査を実施し、分析を行った結果、高齢社会が“新しい 大人社会”へと転換する「兆し」が見えてきました。新しい大人世代、とりわけ、リタイアした60代の団塊世代が、今ようやく動き出し、日本の高齢社会その ものが、生活者の力で大きく転換しようとしています。調査結果から読み取れる変化の兆しを、生活のさまざまな角度からご報告します。

その⑨は、「孫」です。

 新しい大人世代の「孫とのコミュニケーション」に関する意識と、それに関連する消費意欲についてご紹介します。
かつて、祖父母は孫の「大甘ポケット」と称され、子育て自体は子ども夫婦に任せ、孫は祖父母に甘え、祖父母は孫を甘やかすという関係が一般的でした。新大人世代60代は「孫育て・孫ケア」をを自らも担いつつ、しかもそれを「楽しくて刺激があること」と捉えているようです。娘・息子を手助けする義務感で面倒をみるのではなく、孫とテレビや食、インターネット等を共通の話題に「孫友」関係を楽しんでいます。
また、孫がいない新大人世代でも孫が出来た時には、孫とのコミュニケーションを大切にしたいと考えている結果となりました。
消費の面では、孫と新大人世代および娘・息子世代を含めた「食事」や「旅行」に、新しいビジネスチャンスが広がりそうです。

詳細はこちら

過去のレポートは、こちらでご覧いただけます。(新しい大人文化研究所Webサイト)

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