・60代男性が一緒に旅行したいのは「妻」で7割超。これに対し、60代女性の旅したい相手は「夫」「子供」「友人」がほぼ横並びで約5割。

・配偶者との旅で、最もパートナーを気づかうのは60代男性。男女間の差が最も開いたのも60代、夫婦の気持ちにややすれ違いの傾向。

 い ま40-60代生活者が「日本の高齢社会を大きく転換」しようとしています。会社は退職しても社会はリタイアしない人たちが増えています。「博報堂 新しい大人文化研究所」は、これらの世代を総称して“新しい大人世代”と名付け、調査研究を行っています。2012年度は『絶滅!?する中高年-“新しい 大人世代の登場”』と題して連続レポートを発表してきました。このたび全国40-60代男女に対する調査を実施し、分析を行った結果、高齢社会が“新しい大人社会”へと転換する「兆し」が見えてきました。新しい大人世代、とりわけ、リタイアした60代の団塊世代が、今ようやく動き出し、日本の高齢社会そのものが、生活者の力で大きく転換しようとしています。調査結果から読み取れる変化の兆しを、生活のさまざまな角度からご報告します。

その⑦は、「旅」です。

  エルダー世代の定年後の楽しみのひとつは「旅行」です。今までの高齢者は、子供の手が離れ、お互いの長年の慰労もかねて、様々な観光名所へと夫婦二人でパック旅行に出かけるイメージがありました。このたびの調査結果では、かつて旅行ブームを牽引したエルダー世代の旅のスタイルに変化が見えてまいりました。新しい大人世代では、夫は旅行相手が妻が一番なのに対して、妻は夫とも行くけれど、子どもや友人との旅行も求めていることが分かりました。

 また、夫は観光名所巡りだけでなく、恋愛婚世代らしく、妻の趣味嗜好を考え旅行を計画する「妻優先の二人旅」へと変化しています。これに対し、妻は「親子旅」や「仲間旅」等スタイルが多様化。この傾向は60代が顕著で、男性はディスカバージャパン世代、女性はアンノン族といった、旅行そのものの意識を変えてきた団塊の世代が60代になり、これまでの旅行スタイルに変化をもたらしているようです。

 旅慣れた新しい大人世代は、今「自分らしい旅をつくる新しい大人」へと変化しています。これらは、まさに高齢社会そのものが変わる兆です。40-60代が概ね、その傾向にあるため、これが一過性のものでなく、今後、少なくとも20年は続き、高齢社会全体を大きく変えて行くと見られます。

 

ニュースリリース詳細

過去のレポートは、こちらでご覧いただけます。(新しい大人文化研究所Webサイト)