こんにちは。ヒット習慣メーカーズの荒井です。

突然ですが、みなさま最近ゲームしてますか?
子供の頃にゲームに熱中し、今でも継続している方もいれば、最近はめっきりやらないなと思う方もいるかと思います。

今回のテーマは「大人のアナログゲーム」です。

アナログゲームとは、リアルな場で家族や友人と一緒になって楽しむゲームです。

そのようなゲームを行う人が増え、多種多様なゲームが登場しています。小中学生ではアナログゲームの中でも、トレーディングカードが以前から人気ですが、それとは異なる種類のアナログゲームを行う大人が増えています。
実際、記事検索をすると、毎年「アナログゲーム」「ボードゲーム」関連の記事が増えており、2014年と2018年では4倍の記事数になっています。


出所:日経テレコンで「アナログゲーム」「ボードゲーム」を検索ワードとして抽出。

では、大人はどのようにアナログゲームを楽しんでいるのでしょうか?

最も多く行われるのが「ボードゲーム」です。
そのボードゲーム、本当に様々な種類が登場しています。
相手を騙し合う心理戦を追求するゲーム、陣地を取り合うゲーム、持ちコインを増やして行くゲームなど、年間で1000種類以上が日本国内で遊ばれているらしいです。
クラウドファンディングで、生活者自身が新しいゲームを開発していく動きも活発化しています。
最近では、アナログゲームを楽しむことを専門としたカフェも登場しており、行列ができています。サラリーマン、大学生、フリーターなど様々な方が来店します。一人で来店する方も多く、初対面同士でチームを組み、ゲームを楽しむことで、新しい人との繋がりを楽しんでいます。
このように、主には飲み会や友人同士で盛り上がる目的で遊ばれています。
私も会社の忘年会で狼になるゲームを行いましたが、盛り上がるだけでなく、それぞれの参加者の人間性が出るのがポイントです。この人は緻密に考えすぎて失敗するタイプ、この人は面倒くさがりで適当に参加するけど実は負けず嫌いなタイプとか。ゲームを一緒に楽しむと短時間でお互いを理解できます。だからこそ、会社での飲み会や合コンなどにも使われるようになってきたのではないかと思います。

では、このようなアナログゲームはなぜ活況になりつつあるのでしょうか。
その要因の一つとして、「仲間と共にちょっと特別な時間を過ごす」傾向が出てきたことが考えられます。
例えば、音楽業界では、ライブやフェス等が活況です。私は人混みが苦手なのであまり行かないのですが、決して便利とは言えない場所へ、高額のチケットを購入して楽しむという人はどんどん増えているように思います。同じように、ハロウィンの時期に仮装をして渋谷や六本木に人が集まるのもここ最近からニュースとして話題になったように思います。

博報堂生活総合研究所では、そのような傾向を「トキ消費」と命名しています。「モノからコトへ」とよく言われるようになりましたが、「トキ消費」は「コト消費」のさらなる発展形ともいえ、非再現性、参加性、貢献性といった3要素が共通する特徴としてみらえるとしています。アナログゲームは、同じルール・参加者であっても、もちろん同じ結果にはならないという非再現性があり、初対面でも気軽に参加することができるという参加性があり、自分のがんばりで誰かを倒したり、助けたりできるという貢献性もあるため、トキ消費を表す習慣になっているのではないでしょうか。

皆様も、ぜひ同僚・友人・家族などでアナログゲームをやってみてはいかがでしょうか?

さて、ビジネスチャンスですが、以下のようなことが考えられると思います。

「アナログゲーム」のビジネスチャンスの例
■ ブランドにちなんだアナログゲームを販売する
■ 社内活性化施策として、その企業ならではのアナログゲームを作り、全社で大会を開く
■ 生活者が滞留する場所(自動車内など)で、サービスとしてアナログゲームを提供する
など

アナログゲーム、私もやってみました。
想像以上に頭を使います。一生懸命戦略を立てていきましたが、結果は惨敗。。。
どうやら私は、戦略に溺れるタイプなのかもしれません。ちなみに、優勝したのは緻密に考えずに、直感で勝負する営業職の方でした。
ビジネスへの向き合い方の学びにもなりそうですよ。

荒井友久(あらい・ともひさ)
マーケティングシステムコンサルティング局
プロセスコンサルティング部長

SIer、メディアサービス企業、経営コンサルティングファームにて、事業企画に当事者・第三者として関与。これまで培ったビジネス視点に生活者視点を融合すべく博報堂へ転職。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

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