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社員が自発的に「新しい幸せ」を生みだす。 多様なその軌跡を1冊に。「新しい幸せをつくろう! 博報堂DYグループ ソーシャルアクション・ブック2017」【博報堂DYグループに広がる、ソーシャルアクション!VOL.5】

2018.05.09
#CSR#SDGs

博報堂DYグループのCSRは、生活者と社会の中に「新しい幸せ」を生み、つなげ、ともに広げていくことを基本理念として掲げています。このインタビューシリーズでは、生活者一人ひとりが、自分らしく、いきいきと生きていける社会の実現を目指し、日々の仕事の先に存在する社会課題に対して、自らの「クリエイティブの力」「伝える力」「一人ひとりの個性」を主体的に発揮しながら取り組んでいる社員たちの声をお届けします。

社員が自発的に「新しい幸せ」を生みだす。 多様なその軌跡を1冊に。

「新しい幸せをつくろう! 博報堂DYグループ ソーシャルアクション・ブック2017」

2017年8月に発行した「新しい幸せをつくろう! 博報堂DYグループ ソーシャルアクション・ブック2017」では、「SDGs」「環境・ガバナンス」「雇用と人材育成」など当社グループのサステナビリティへの取り組みについて紹介するほか、社員一人ひとりが生活者と社会の幸せの実現に向けて「新しい幸せ」を生みだしている活動を社員へのインタビューとともに掲載しています。

タイトルにこめた想いは、「幸せ」と「クリエイティビティ」

【ソーシャルアクション・ブック2017(以下、本レポート)の企画・デザインおよびインタビューに携わった博報堂のディレクター滝川修志(中央)、デザイナー清水千春(左)、コピーライター豊田丈典(右)】

滝川
「新しい幸せをつくろう!」というタイトルには、博報堂DYグループのCSR理念「生活者と社会に幸せを生み、つなげ、ともに拡げていくこと」にある「幸せ」というキーワードと、私たちの強みである「クリエイティビティ」という2つの要素をこめています。当初「世界をちょっと幸せにする100のクリエイティブアクション」というタイトルを考えていましたが、豊田さんがどんどん新しいアイデアを出してくれて、その中に「新しい幸せ」というフレーズがありました。そして、「幸せ」がテーマだからこそ、読む人が私たち社員の「体温」を感じるタイトルにしたいと考え、「新しい幸せをつくろう!」と決めました。

豊田
博報堂DYグループのソーシャルアクションは今およそ89件あり、ウェブサイトで公開されています。本レポートはそのダイジェスト版として、実際に活動を行っている社員本人に焦点をあて、その活動にかけた想いや目指している「新しい幸せ」の形を、インタビュー形式で紹介しています。インタビューは見開きページにして、社員の想いをひとことで表すコピーを入れたり、イラストを清水さんに書きおこしてもらったり、チームでアイデアを出し合いながら制作を進めました。

【ソーシャルアクション・ブック2017のP4-5より/TAP PROJECT JAPANの詳細はこちら】 

滝川
「幸せ」とは、僕自身にとっては、たとえば自然と人に親切にしたくなる気持ちだったり、人の優しさや温かさに触れる瞬間だったりします。「幸せ」は一人ひとり違って、既存の「幸せ」の度合いが増えることも「幸せ」のひとつの形です。そういったさまざまなバリエーションの「幸せ」が「新しい幸せ」なんだと思うんです。インタビューページでは、登場する社員たちの純粋な「新しい幸せ」を希求する気持ちを浮き立たせたいと考えました。

豊田
活動への想いやモチベーションについて話を聞くうちに、同じ会社の仲間として、皆さんの活動を応援したいという気持ちが自然と湧いてきました。

清水
当社グループの社員にとっても、本レポートを読むことによって、仲間の仕事に触発されたり、自分のモチベーションにつながる発見がきっとあると思います。

世界をよりよく変えていこうとしている活動一つひとつに目を留めてもらいたい。

清水
個々の活動に目を留めてもらうためには、感覚的にぱっと伝わるものが必要です。活動を象徴するオリジナルイラストは、冊子に登場する社員とやりとりしながら、一つひとつ時間をかけて仕上げています。幅広い世代の方々に読んでいただきたかったので、たとえば、子どもにも伝わるかな? という視点も持ちながらデザインしていきました。

【ソーシャルアクション・ブック2017のP8-9より/Pechatの詳細はこちら】 
【Pechat(ボタン型おしゃべりスピーカー)を装着したぬいぐるみ】

清水
タイポグラフィーはハッピーで親しみやすく、それと同時に誠実さを感じさせ、思わずめくりたくなるような明るいデザインを心がけました。当社グループである「博報堂」「大広」「読売広告社」「博報堂DYメディアパートナーズ」「kyu」のロゴカラーを採用し、その5色をイラストにちりばめています。

【本レポート公開時に制作した社員向けポスター。イラストは各インタビューページに掲載しているものを使用】

滝川
僕らの仕事はどこまでいってもコミュニケーションだと思います。そして、コミュニケーションにおいてはやはり、かかわった人の気持ち、作った人の想いをしっかり乗せることでこそ、人は目を留め、共感し、ともに行動してくれる。30年間のコピーライターとしての仕事でも感じてきたことですが、本レポートの制作に携わることによって、より強く確信することができました。

「生活者発想」から生まれる「新しい幸せ」

豊田
今、「おいしいです」「便利です」といったメリットを単純に伝えるだけでは、生活者から選ばれることはありません。「その商品はどのように生活を豊かにするのか」「世界の未来をどう良くするのか」という視点を示すことができないと、新しい価値として認められない時代です。国連が採択したSDGs(持続可能な開発目標)などの視点も踏まえながら、それぞれの仕事の中で、メッセージのあるアウトプットを生みだしていくことが、これからますます大切になっていくと感じます。

また、「幸せの多様性」がこれからの社会の大きなテーマになると思います。「幸せ」とはこういうもの、という明確な形はもはやなくて、「こういう幸せもある」「こういうのも幸せかもしれない」という異なる価値感が同じ場所で共存できることが大事だと思います。たとえば僕はワーキングファザーなのですが、子供がいる人いない人含めて、立場が違う人との対話を続けながら、自分の幸せも他人の幸せもきちんと両立できる働き方を追求していくことが重要だと考えています。

清水
「新しい幸せ」の背景には、さまざまな課題が存在しています。SDGsの背後には貧困や環境破壊などといった地球規模の課題があります。放っておけばマイナスのままですが、広告会社ならではのアイデアが加わることでプラスに変換できる。「新しい価値」「新しい幸せ」というのは、クリエイティビティから生まれます。課題解決によって何らか人の役に立つこと、生活者のためになることこそが、博報堂が大事にしている“生活者発想”の「新しい幸せ」なのかなと今思っています。

滝川 修志 (たきがわ・きよし)

1986年博報堂入社。
MD戦略センター第三クリエイティブ局所属。マネジメント部門在籍の3年間以外、一貫し、コピーライターとして、マーケティング・コミュニケーション制作に従事している。「いつも言葉を核に」が信念。

清水 千春 (しみず・ちはる)

2006年博報堂入社。
MD戦略センター第二クリエイティブ局所属。グラフィックを中心に、CM、パッケージ、プロダクト、空間デザイン、WEB、プロモーション、PRまで含めたインテグレートキャンペーンやブランディング業務を担当している。

豊田 丈典 (とよた・たけのり)

2012年博報堂入社。
MD戦略センター第三クリエイティブ局所属。コピーライターとして、ビジネスに必要なさまざまなコンセプトを言語化する仕事に取り組む。調査や取材に基づいて、説得力のあるコピーを生みだすことを目指している。

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