こんにちは。ヒット習慣メーカーズの馬場です。

私は、今年からヒット習慣メーカーズに参画し、本稿が初めての担当コラムとなります。ニューフェイスとして、このヒット習慣予報にも新たな風を吹かせるべく気合いいれてまいります。今後も新たなメンバーが加わることもあるかと思いますので、読者の皆さんにも各メンバーの十人十色な予報を楽しんでいただければ幸いです!

さて、今回のテーマは「仕事合間のジム通い」です。
出勤前後や休日ではなく、お昼休憩や業務の合間の休憩時間に、わずかな時間を有効活用してジムに通う、そんな習慣が来るのではないかと考えています。

近年、ダイエットを成功させるために食生活を含めてアドバイスをしてくれる会員制ジムや24時間営業のジムなど、多種多様な特徴を持つジムが増えています。経済産業省の調査データを見ても、フィットネスクラブの利用者数は、ここ10年で約1.3倍に増加しています。それに伴い、ジムでのトレーニングを指して使われることの多い「ワークアウト」という言葉の検索数も2014年ごろから検索数が2~3倍ほどに増加しているのが分かります。皆さんの中にも、数年以内にジムに通いはじめたという方も多いのではないでしょうか?


(左)経済産業省 特定サービス産業動態統計調査より作成、(右)Googleトレンドより

このジム通いに関する新習慣、具体的にすでに広がりを見せている例もあります。

まずは、お昼休憩のジム通い。私の部署の先輩は、お昼休憩中に会社の目の前にあるジムで筋トレをしています。家の近くにもジムはあるそうですが、お昼も含めて利用できるという理由から現在のジムを選んだそうです。
ランチタイムのワークアウトは、欧米ではすでに日本よりも多くの人が取り組んでいるようで、短時間のトレーニングとテイクアウトできる昼食がセットになった専用メニューを提供しているジムもあるそうです。日本でも、先日、某コンビニチェーンが店舗併設の24時間ジムをオープンしたように、ランチも営業していてオフィス付近にあるジムという環境の整備は今後ますます進みそうです。

次は、さらに短時間となる、まさに仕事合間の休憩時間のジム通いです。
ヒット習慣メーカーズでウォッチしている情報感度の高いメディアでオフィスの一角に器具を持ち込み、勝手にジムスペースを作ったという記事が見られました。たしかに、オフィス内に器具さえあれば5分の休憩代わりにも十分ワークアウトを実施できます。以前からデスクでのオフィス筋トレが話題になることなどはありましたが、ジムスペースが区切られている方が、周囲の目を気にすることもなく、より気軽に取り組めるのではないかと思います。

では、なぜ「仕事合間のジム通い」が増えているのでしょうか。

仮説となりますが、1つ目の要因は、ワークアウトの短時間化ニーズの高まりです。
そもそも、いわゆる筋トレは部位単位で見ると1セット当たり数分で終わります。私の周りでジムに通っている人に1日のメニューを聞いても、ランニングマシンやエアロバイクを使っている時間が長く、筋トレの時間はそこまで、ということも多いです。ジムの利用者が増える中で、結果として筋トレの部分だけを短時間で切り出すことへのニーズが出てきているのではないかと思います。

2つ目の要因は、仕事の能率向上に対する効果です。
3~10分程度の軽い運動は脳の前頭前野を活性化させ記憶力や集中力を高めると言われており、健康面だけでなく仕事の能率向上のためにも効果があると考えられています。また、ランチタイムのワークアウトには、食べ物を消費する能力が高くなるため、お昼明けに眠くなるのを抑制する効果があるそうです。このように、仕事の生産性を高めることにもつながるため、会社としてジムスペースを設置するという流れも起きるのではないかと考えています。

「仕事合間のジム通い」についてのビジネスチャンスは、実施する個人向けに加え、企業に対する視点も持つことも重要だと考えます。

「仕事合間のジム通い」のビジネスチャンスの例
■ ジムが、短いトレーニングと昼食をセットにしたランチタイムメニューを提供する。
■ コンビニですばやく食べられるメニュー&ワークアウト効果を高めるランチを販売する。
■ オフィスワークアウトに適した伸縮性と防臭性に優れたワイシャツを販売する。
■ 事務用品通販がオフィス向けにコンパクトなトレーニング用品を取り扱う。など。

健康だけでなく、仕事の能率アップにも貢献する仕事合間のジム通い、皆さんもトライしてみてはいかがでしょうか?

馬場 郁実(ばば・いくみ)
データドリブンマーケティング局
ヒット習慣メーカーズ メンバー

2016年 博報堂に入社。
入社以来、データマーケティングに従事。業務で培った知見を活かし、新たな習慣を生み出すべくヒット習慣メーカーズに参画。
死ぬ前に読みたい漫画は、タッチ(あだち充)。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

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