これまで、どんなキャリジョ=働く女性の意識グループがいるのか?それぞれのクラスターの特徴を紹介してきました(クラスターの特徴に関する過去のコラムはこちらをご参照ください)。先月からはその実践編、キャリジョ達の嗜好性を紹介するシリーズです。前回の飲料に続き、今回は女性が大好きな「アイス」についてです。

コンビニやスーパーなどで手軽に買える美味しいおやつであるアイス。キャリジョたちもアイスが大好き!頑張った自分へのプチご褒美として、あるいは日々のおやつの習慣として、食べているようです。
アイスの好みは三者三様ですが、キャリジョの意識クラスターによってもアイスの購買行動や好みにも差があることが分かりました。今回は、アイスの小売の購買データを分析し、得られた結果をもとにキャリジョのアイスの好みについて紹介していきます。

■誰が一番アイス好き?

まずは、各クラスターのアイスの購入率を見ていきます。2017年6月~8月の3か月における購入率です。

アイス好きの”安定志向”ちょいキャリ vs アイスはそこそこ”仕事もライフも充実”モーキャリ
安定思考で専業主婦志向の高いちょいキャリが一番購入率が高いという結果に。贅沢を嫌うちょいキャリですが、日ごろのリフレッシュは、旅行などの大型出費ではなく、家で一息つきながら食べるアイスなどのささやかな楽しみに求めているようです。一方、対照的に、仕事も恋愛も人付き合いもアグレッシブなモーキャリの購入率が低いという結果に。この層は一般的に消費意欲も高いのですが、アイスの購入率が低いのは、仕事や人付き合いなどで日々忙しくしており、家でおやつを食べる頻度も少ないからではないでしょうか。

■高いアイスか安いアイスか?たくさん食べるか少し食べるか?

次に、購入者の1つあたりの平均価格と、平均購入個数(2017年6月~8月の3か月間)を見ていきましょう。
グラフの見方は、Y軸が1つあたりの平均価格、X軸が3か月あたりの平均購入個数です。上に行けば行くほどそのクラスターの購入するアイスの単価が高く、右に行けば行くほど個数が多いということになります。

お手頃アイスを沢山食べたいキラキャリクオリティ重視の乗っキャリ

平均価格が高かったのは乗っキャリ、次いでモーキャリ。それぞれ購入個数は比較的少ない一方で、アイスのクオリティを重視している様子です。ステータスを重視する乗っキャリ、何事も充実させたい貪欲なモーキャリがそれぞれ、アイスの単価が高いのはうなずけます。
一方、購入個数が一番多かったのは、先ほど紹介したアイス購入率でも1位だったちょいキャリ。アイスを購入する割合も高く、実際購入する人はその頻度も高い傾向にあるようです。
キラキャリは最も平均価格が低い一方、購入数量は多め。お手頃なアイスを沢山食べるという傾向には、交友関係も広く浅く、何事も手広くカバーしたいキラキャリの性格が表れているのかもしれません。

■カップ型が一番人気!キャリジョが好きなアイスのタイプとは

次に、働く女性であるキャリジョ全体のアイスの形状別の購入率を見ていきます。

キャリジョが最も購入しているアイスはカップタイプ。店頭で買うアイスといえばよく見るこのタイプ、断トツなのも納得の結果です。2位はバータイプ。バニラにチョコがコーティングされたものや、かき氷タイプなど味にバリエーションに富み、食べやすいことでも女性に人気なのもわかります。
次にコーンとモナカが僅差で続きます。アイスとサクサクのコーンや香ばしいモナカの組み合わせが好きというキャリジョが多そうです。

■クラスター別アイス嗜好①: コーン vsモナカ

次に、クラスター別にどんなアイスが好まれているのか見ていきましょう。まずは、人気のコーンとモナカを比較していきます。

全体でみると僅差のコーンとモナカ。アイスを衣と一緒に食べる形状は共通するものがありますが、実はクラスターによって大きく好みに差が出ることが分かりました。

【コーン派】
わが道を行くこじキャリ & 全方位で全力投球なモーキャリ
サクサクのコーンの食感や、チョコなどのトッピングの楽しめるコーンアイス。自分の趣味を追究するこじキャリや、何にでも精力的に取り組むモーキャリにとっては、食感やボリュームをがっつりとパワフルに楽しめるスイーツなのではないでしょうか。

【モナカ派】
いいね!モンスターのキラキャリ & 身の丈の平凡な幸せを求めるちょいキャリ
ボリューム感のあるコーン型と比べて、香りの良いモナカアイスは、まろやかで和の風味を味わえる存在。プライベートの充実を重視するキラキャリと専業主婦願望が強いちょいキャリは、甘いものにも古風な志向が反映されているのかも知れません。また、山形で切り分けられる形状の多いモナカは、人と分けたりもしやすいのが特徴。友達の交流を好むキラキャリは、人と分けて一緒に食べていることも多いのではないのでしょうか。

■クラスター別アイス嗜好②: サンド vs 一口サイズ

次は、粒型などの一口サイズのアイスと、クッキーなどの焼き菓子にアイスが挟まれているサンドタイプを比較していきます

全体としては一口サイズのほうがやや人気が高い一方で、クラスターによって好みがはっきり分かれました。

【一口サイズ派】
わが道を行くこじキャリ & 仕事中心で堅実なプロキャリ
一口サイズ派の中でも、特にサンドとの差が顕著だったのがこの2クラスター。束縛を嫌い、何事もマイペースで楽しみたいこじキャリは、自分のペースで一粒ずつ食べられるこのタイプが好きなのかもしれません。また、真面目で堅実志向のプロキャリも、アイスにおいても一気食べをせず、少しずつ食べられる一口タイプを好んでいるのかも。

【サンド派】
ステータス重視の乗っキャリ
ステータス志向でライフスタイルの理想が高い乗っキャリは、アイスにおいてもおしゃれさを求めているようです。和風なモナカと比べて、クッキーサンド型は洋風のパッケージや味であることが多く、ちょっとリッチな気分を味わえることも乗っキャリの好みなのではないのでしょうか。

以上、キャリジョのアイスの買い物の傾向をご紹介しました。スイーツが大好きな女性の中でも、その意識や性格によって買い物の仕方や、好きなアイスのタイプに大きく差が出ていたのが興味深いですね!

次回は、オンライン上のサイト訪問履歴などの”アクチュアルデータ”を利用してキャリジョを分析したコラムをご紹介します!お楽しみに。

■プロフィール

伊尾木文佳(いおき・あやか)
第三プラニング局 ストラテジックプラニングスーパーバイザー
キャリジョ研 研究員

営業職、コンサルティング職を経て、2010年よりストラテジックプラニング職。化粧品、エレクトロニクス、車、食品など幅広い業界のマーケティング業務に従事。国内業務に加え、シンガポールでの駐在も含めたグローバル業務も歴任。趣味は旅行と写真と美術館めぐり。好きな食べ物はとんかつ。

【調査概要】
株式会社マクロミル QPR調べ
アイスカテゴリ 分析対象期間:2017年6月~2017年8月
全国3万人パネル中20~40代の子供のいない有職女性を7つのキャリジョ研独自クラスターに分類
※購入率は各セルの有効モニタに占める購入者の割合で分析

★バックナンバー★
働く女子のホンネ vol.1 / OLの終焉?!
働く女子のホンネ vol.2 / 世代論
働く女子のホンネ vol.3 / クロスジェネレーション女子会
働く女子のホンネ vol.4 / キャリジョとSNS
働く女子のホンネvol.5 / 恋愛と結婚
働く女子のホンネvol.6 / 7つのキャリジョタイプ
働く女子のホンネvol.7 / 日曜日の夜10時
働く女子のホンネvol.8 / 7つのキャリジョタイプ別嗜好【飲みもの篇】