道内若年層の健康意識は ゴウカイ女子の「あるがまま主義」と ひたむき男子の「努力主義」

「新どさんこ研究所」( 新ど研)とは…
生活者を取り巻く環境変化が加速していく中、北海道民も変わっていくという仮説のもと「一歩先の道民=新どさんこ」の姿を生活者データ分析や未来予測から見出す専門組織。2016年5月に北海道博報堂内に設立、マーケッター、クリエイター、デジタル系のスタッフなど6名で構成。「新どさんコラム」では、「新ど研」山岸所長が、調査データを元に、北海道民の意識や傾向を斬っていきます。

今回のレポートでは、道民の“健康に関する意識” をご紹介します。

【健康に気をつけた生活】について北海道民20代男性は道外の20代と比べると健康意識が高く、逆に道民20代女性は健康意識が低いことが分かりました。今回のレポートでは、道内20代男女の健康意識の高い・低いによって、普段の生活意識がどのように違うのかをみてみました。

【健康に気をつけた生活】を見てみると、道内20代以下の男性の意識は43.3%と、30代や道外20代以下男性よりも高くなっています。また、道内20 代以下の女性は他年代と比べ、道外との差がもっとも大きく、低くなっています。今回はこの道内20 代男女に注目し、「健康的な生活」の意識の高さ・低さの理由を調べてみました。

道内外20代男女に「自分の体型は太っていると思うか」を聞いたところ、健康意識高グループでみると男性は女性に比べ太っていると思う人が25ポイント以上低い結果でした。一方、女性の健康意識低グループでは7割を超える人が太っていると思うと答えました。自身の体型の評価については男性と比べてかなり厳しい道内の女性ですが、普段の食や飲酒への意識はどうなっているのでしょうか。

飲酒の頻度についてみてみると、健康意識低グループの女性は高グループに比べて25ポイント以上高い結果でした。食意識については、健康意識高グループは「料理をつくることが好きな方だ」「外食よりも、家で食べる食事の方が好きだ」「和風の料理が好きな方だ」等が他グループと比較して高い一方で、健康意識低グループでは「ファストフードをよく利用する方だ」「調理済食品を良く使う方だ」「出来あいの弁当・惣菜などは私の食生活には必要だと思う」等の
項目が高くなっていました。北海道民の健康意識は、食意識との結びつきが非常に高くなっているようです。

続いて健康についての意見をみてみると、男性では健康意識高グループで「体力づくりや健康のために、運動をしている」が半数以上。また、「健康のための努力を惜しまない方だ」など、嫌々努力をしているというよりは、健康維持をポジティブに捉えている様子でした。
一方、女性で健康意識高グループと道内外20代以下女性との差がもっとも大きかった項目は「ふだん、できるだけ歩くように心がけている」で半数弱。特徴的なのは、健康意識低グループでは「精神的に疲れを感じていることが多い」「日頃、睡眠不足を感じている」等自身の不調についての自覚が他のグループと比較して同等かそれ以上なのにもかかわらず、「健康のための努力は惜しまない方だ」の選択者がいなかったこと。健康維持のための行動のハードルを、高く感じている様子でした。

日々体力づくりや健康のために運動をし、太らないように気を配る「努力主義」の20代男性と、自身の不調や体型は意識しているものの、食生活や運動習慣などは「あるがまま主義」の20代女性。
ここまで対照的な差が生まれる要因は何なのでしょうか?

新どさんこ研究所ではひきつづき北海道民の若者の健康・食意識について調査していきます。本レポートを掲載していますので、気になる方は是非、新どさんこ研究所HPもご覧ください。

■詳しくはこちら
新どさんこ研究所ウェブサイト http://shindoken.com/

山岸 浩之(やまぎし・ひろゆき)
新どさんこ研究所 所長

2014年北海道博報堂入社。
コミュニケーション戦略局長兼マーケティング部長 として、
北海道の様々なクライアントの戦略立案やリサーチを担当。