道民は、気軽な道内のショートトリップ好き。身近な温泉・良宿・特産品狙い。 一方で、北海道新幹線や空港民営化については様子見。道内よりも道外からの期待が高い傾向。

「新どさんこ研究所」( 新ど研)とは…
生活者を取り巻く環境変化が加速していく中、北海道民も変わっていくという仮説のもと「一歩先の道民=新どさんこ」の姿を生活者データ分析や未来予測から見出す専門組織。2016年5月に北海道博報堂内に設立、マーケッター、クリエイター、デジタル系のスタッフなど6名で構成。「新どさんコラム」では、「新ど研」山岸所長が、調査データを元に、北海道民の意識や傾向を斬っていきます。

今回のレポートでは、道民の“旅行・交通に関する意識” をご紹介します。

道民は道外旅行よりも道内1泊2日や日帰りのショートトリップが好きなことがわかりました。
道内旅行の目的は、【魅力的な温泉】が33.3%で、道外旅行目的(13.1%)を大きく上回っています。
また、【良い宿・ホテル】や【食・特産品への興味】についても道内旅行が道外旅行よりも高い数値となっています。

気軽な道内旅行を好む道民、一方で今後道外への旅行や道内全体の観光活性化に寄与すると思われる北海道新幹線と空港民営化については、どう思っているのかを調べてみました。
経済発展や人口増加などには、道内よりも道外の人の方がポジティブな意見が高い傾向でした。道内からは、飛行機より利便性やコスト優位性が少なく、札幌延伸まで効果が限定的と見ています。より現実的な視点が垣間見える結果でした。

また、2020年に向けて新千歳空港を含む道内7空港の民営化が検討されています。こちらについて調べたところ、道内は道外に比べ北海道全体の観光活性化につながると考える割合が低いことがわかりました。しかし、期待したいという気持ちでは道内が道外をわずかに上回り、希望を見出そうとしている気持ちも感じます。

道民は自家用車などで道内ショートトリップに出かけているようですが、道民の移動範囲が狭くなれば、経済圏を縮小させてしまう懸念も。北海道は広く、交通インフラが旅行や移動のモチベーションに直結するので、今後北海道新幹線や空港民営化への機運を高めていく必要がありそうです。
但し、コスト意識が高い道民なので、旅行やレジャーの移動手段に価格メリットの提示などは有効と思われます。電車・バス・飛行機・クルマの最適な組み合わせを提案することも求められているのではないでしょうか。

■詳しくはこちら
新どさんこ研究所ウェブサイト http://shindoken.com/

山岸 浩之(やまぎし・ひろゆき)
新どさんこ研究所 所長

2014年北海道博報堂入社。
コミュニケーション戦略局長兼マーケティング部長 として、
北海道の様々なクライアントの戦略立案やリサーチを担当。