新どさんこは、移住意識が高い道内ノマド志向? どさんこの、移住意識は意外にも高め。移住への不安が低く、ポジティブ志向が多い。

「新どさんこ研究所」( 新ど研)とは…
生活者を取り巻く環境変化が加速していく中、北海道民も変わっていくという仮説のもと「一歩先の道民=新どさんこ」の姿を生活者データ分析や未来予測から見出す専門組織。2016年5月に北海道博報堂内に設立、マーケッター、クリエイター、デジタル系のスタッフなど6名で構成。「新どさんコラム」では、「新ど研」山岸所長が、調査データを元に、北海道民の意識や傾向を斬っていきます。

今回のレポートでは、道民の“移住・定住意識” をご紹介します。

道外に比べ、道内は移住高関心層(既に移住した人+具体的に考えている人)が多い傾向。道内のエリア別でみると、釧路・根室とオホーツクのエリアで一層高くなっています。一方で、道南と十勝エリアではやや低くなっています。

移住関心層の移住動機については、全体では「交通の便がよい所」が第一位で全エリアに共通していました。これについて、交通インフラの整備されている大都市・都市への人口集中が今後も加速しそうな懸念もあります。しかし、先ほどの移住意識の高い釧路・根室エリアでは「趣味志向」が高く、オホーツクでは「やりたい仕事や活動」が高い傾向。道南は「知人や友人の近く」を希望するなど、各エリア在住者によって傾向に違いが見えました。交通インフラを前提にしていても、移住希望先に求めることが様々であると思われます。

つぎに、移住に対する不安について道内外比較でみていきます。「働き口が見つからない」という不安は道内外同様ですが、「レジャー・娯楽」を除くすべての項目で道内が道外を下回っています。この結果から、道民の移住へのハードルが低いのではないかと思われます。
さらに道内29歳以下の若者については「日常生活の利便性」「医療・福祉」についての不安が少ない傾向。特に「移住先の近所付き合い・人間関係」については、道外全体と比較すると15ポイント程度低く、道内の移住関心層は新しい環境の中でのコミュニケーションにポジティブな傾向があるようです。

北海道は広く、地域ごとの特色もさまざま。北海道内の、まだ知られていない魅力を持つ地域が沢山あります。そういう道内の地域であれば住んでみたいという道民の意識は高く、フットワークも軽そう。ポジティブな “道内ノマド志向” が想像できます。

■詳しくはこちら
新どさんこ研究所ウェブサイト http://shindoken.com/

山岸 浩之(やまぎし・ひろゆき)
新どさんこ研究所 所長

2014年北海道博報堂入社。
コミュニケーション戦略局長兼マーケティング部長 として、
北海道の様々なクライアントの戦略立案やリサーチを担当。