博報堂の社内プロジェクト「リーママプロジェクト」と東京新聞の社内の若手有志が作ったチーム「次世代研究所」が組み、東京新聞に毎週連載中の読者投稿企画「わたしの糧ことば」。今回は特別編として、悩み多き子育てライフを楽しみながら各分野で活躍するパパ3人の糧ことばを、3回に渡りご紹介します。

親をする

東京都出身。大正大学心理社会学部准教授。専門は男性学。 近著に「男が働かない、いいじゃないか!」(講談社+α新書)など。

▽親をする

1歳男児の父・社会学者 田中俊之さん(41)

男性が、男性ゆえに抱える悩みや葛藤を対象にした学問、男性学を研究しています。まさに、子育て中の男性が「育児したい」と思っても、現状は男女に賃金格差があり、家計は夫の稼ぎに依存している。結果的に妻の負担が重くなる。そんな葛藤も研究対象です。

僕は出産に立ち会いましたが、正直、感動がなかった。今の方が息子に愛着があるんですよ。なぜかと考えたら、それは僕が息子と関わってきたから。オムツ替えもするし、ほぼ毎日、午後6時に帰宅して息子をお風呂に入れる。「意識を変える」なんて理念的なことより、具体的なことをする中で父親になる。そんな実感を込めた言葉です。

女性が一人何役もやっているような現状を変えるには、父親が「親をする」ことが必要。ただ、家庭だけでは解決できないので、国がもっと子育てにコストをかけるべきだと思います。

次回は、大学4年男子、同1年女子の父でコピーライター、メディア戦略家の境治(さかい・おさむ)さんの糧ことばをご紹介します。

東京新聞でも『糧ことば』連載中

東京新聞の紙面やウェブサイトで、働くママたちが心の支えにしている「糧ことば」を連載中です。「女性が活躍する社会に」というけれど、子どもを育てながら働くってやっぱり大変。ママたちが子育て中に直面する壁を乗り越える勇気と知恵と元気を与えてくれる言葉は、子育て世代だけじゃなく、世の中全ての人を元気にする可能性を秘めているはず。東京新聞の若手有志による「次世代研究所」と博報堂のママチーム「リーママプロジェクト」がお届けするコラボ企画です。
ご投稿はこちらで受け付けております。東京新聞サイト:http://www.tokyo-np.co.jp/feature/katekotoba/

※2016年5月29日付け朝刊紙面。画像クリックで拡大(PDFファイル)

「糧ことばコレクション」
http://www.hakuhodo.co.jp/archives/column_type/rymama
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