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こそだデータ・トーク 第3回 / いよいよ、こそだて研・渋谷所長が登場!じいじとばあばとの“孫付き合い”

2016.12.13
#こそだて研#家族#生活者調査
妊娠期~小学生の子供を持つ家族の専門組織「こそだて家族研究所」。 連載企画:こそだデータ・トークは、これまで実施してきた調査データ(=こそだデータ)を元に、研究員が様々な視点を持ち寄り、語りあうコーナーです。

それでは早速「こそだデータ・トーク」を始めていきます!
今回のテーマは「いよいよ、こそだて研・渋谷所長が登場!じいじとばあばの“孫付き合い”」です。
まずは、オープニングトークから。

【亀田ママ】
まさか、渋谷さんとこそだてトークをする日が来るとは!
入社してマーケ渋谷チームに配属された16年前には考えもつきませんでした。その渋谷さんが育じいとは!にやにやしちゃいます!この度は、どうぞよろしくお願いいたします。

【渋谷じいじ】
まったくそうだね。亀田さんと子育てトークだなんて!
てれちゃうけどこちらこそよろしく!

それでは、早速「こそだデータ・トーク」、スタートです!

Pick UPこそだデータ1 ママに聞く、子どもが祖父母を呼ぶときの呼び名

Pick UPこそだデータ2 ママに聞く、祖父母に会う頻度

【渋谷じいじ】
私の10か月の孫は、自分の息子の子供になるので、私は父方の祖父ですね。あ、自分を「祖父」と名乗ったのは今が初めて。ちなみに私は息子夫婦には「じいじ」と呼ばれているようです。変な呼び方するもんだなと思っていたけれど、データをみると最もスタンダードな呼び方だったんですね。

【亀田ママ】
渋谷さんが「じいじ」・・・・感慨深い。私もそう呼んでみたいw
我が家も「じいじ・ばあば」です。「おじいちゃん・おばあちゃん」だと小さい頃は呼びにくいかなと思い、「じいじ・ばあば」と呼ぶように仕向けました。自分たちのことは「お父さん・お母さん」と呼ばせているので、1歳の息子は「じいじ・ばあば」と「とーさん」までは言えるのに、まだ「おかあさん」とは言えず、少し寂しいです・・・。
「会う頻度」のデータだと、回答者がママだということもあるでしょうが、「母方のじいじばあば」と会う頻度の方が「父方」よりも高いのは納得ですね。
うちの場合、私の両親(神奈川県在住)と会う機会のほうが多くて、月1回程度。さらに、ほぼ毎晩のようにビデオ電話するので、それを含めたら「週に複数回」はバーチャルに会っている感じです。1歳の息子は、ビデオ電話の着信音を聞いたり、タブレット端末を見ると、「ばあば!」と呼びかけていますし、タブレット端末の小さい画面で会う機会の方が多いので、本物に会うと大きさにビックリすることもあります(笑)
夕食時や後にかけることが多いので、疑似的に食卓を囲んでいるような感じでなかなか楽しいですよ。長女は保育園での出来事をばあばやじいじに話しながらごはんを食べるので、食事に時間かかるのは困りますが、その間に下の子にご飯を食べさせたり、夕食の後片付けをしたりするので、よい時間稼ぎにもなります。

それでは、次のデータです!

Pick UPこそだデータ3 ママに聞く、祖父母に会うきっかけ

【渋谷じいじ】
データをみて、あらためてなるほどなあと思うことがあるのですが、おじいちゃん・おばあちゃんがいる方がサマになる行事というものがあるんだなと。わたしの子供のころもそうだったけれど、年末年始とかお盆って、「おじいちゃんやおばあちゃんに会う日」であったような気がします。お宮参りは父方のおばあちゃんが赤ちゃんを抱くし、お食い初めや七五三もおじいちゃん・おばあちゃんはイベントの重要な観客として欠かせません。実際はビデオ撮影係だったりしますが。

【亀田ママ】
渋谷じいじ、働いてますね~!カメラ好き渋谷さんの撮影した写真や動画、見てみたいです!
うちは、夫の両親(長崎県在住)と会うのは、遠方なので冬と夏で年1~2回程度。父方のじいじばあばと頻繁に会えない分の埋め合わせではないですが、クラウドに家族共有のアルバムを作ってあり、子供たちの写真を定期的にアップしています。旅行や運動会などの行事の写真はもちろん、歯が抜けたとか病気になったとか姉弟ゲンカしたとか日常のスナップなども頻繁にアップしておくことで、子供たちの成長を感じてもらえるようにと。新しい写真を楽しみにしているようで、よい写真にはわりとすぐに「いいね!」を押してくれます

Pick UPこそだデータ4 ママに聞く、子どもを祖父母に預ける頻度

やはり、母方ばあば強し!というデータですが、“父方じいじ”でも、じいじ側のスタンスで、孫育関与度が大きく変わるようです。

【渋谷じいじ】
父方は意外に少ないですね。でも、うちではよく預かりますよ。息子夫婦は、今は同級生や同僚の結婚式ラッシュで、今年だけでも5件の結婚式があります。夫婦で出席することが多いので、そのときに小さな孫を預かります。オムツ換えたり、離乳食をつくって食べさせたり、ボール投げをしたり、抱いて揺らして寝かせつけたり、写真やビデオを撮影したりしているうちにあっという間に時間が過ぎてしまいます。毎日だと疲れるかもしれないけれど、完全に預かるのはたまになので“フルサービス”です

【亀田ママ】
データでも子供を預ける頻度が最も高いのは、「母方のばあば」ですが、我が家の場合も、母方のばあばにしか預けたことはないです。母は専業主婦ですが、父はまだ働いているので、平日に預けることはまずありません。我が家に限らず、いまのじいじばあばの世代は「専業主婦の母」と「モーレツサラリーマンの父」という家庭が多く、結果として育児経験のあまりないじいじが多いことも、じいじに預ける機会が少なくなりがちな理由でしょうね。
それでもじいじにとっては孫がかわいいようで、色々と世話をしてくれます。ばあばには「自分の子どもの世話はしなかったのに!」と言われてます・・・。渋谷さんも、バリバリお仕事されていたから、「モーレツ⇒孫ラブ」世代の方ですかね・・・

【渋谷じいじ】
それはご想像にお任せするとして・・・
それ以外で子供を預かるときは、とにかく息子の嫁さんを子供の面倒見から解放してあげたいという思いがあります。普段は24時間体制で集中して子育てをしているわけなので、自分の買い物をしたり、髪を切りにいったり、友達と会ったり、夫婦で食事にいったりして欲しい。息子夫婦から「預かって」と言いにくいと思うので、積極的にわたしたちから「預からせて」というようにしています。

【亀田ママ】
素晴らしい!じいじの鏡ですね!さすが、こそだて家族研究所の所長です。お孫さんはもちろん、息子さんやお嫁さんも幸せ者ですね!
頻度が少ないこともあるかもしれませんが、うちの母方ばあばは急なお願いでも快く預かってくれます。データにもある通り、ばあばとして孫の世話をするのが楽しい“ばあば心”もありますが、娘の私が困っているので助けてあげたいという“母心”もあるのではないでしょうか。母はずっと専業主婦だったので、子供が生まれても働き続けている娘をサポートしてあげたいという気持ちもあるのかもしれませんね。

最後になりますが、渋谷所長に
「俺はこう思う!“じいじばあばの孫付き合い”」を語っていただきます。

【渋谷じいじ】
では、最後に一言。
孫に会うのは本当に楽しみで、自分がこんな気持ちになってしまうことに驚いています。そして、さらに驚くのが、わたしの奥さんの表情です。30年連れ添った中で、こんなに無邪気に喜んだり、可愛がったりと、今まで見せたことがない表情をします。そのことを指摘すると、「あなたも同じ」と言われました。自分の子育ての時は、子供のためにやらなければならないことに追われていたような気分だけれど、孫に対しては無責任で、ただただかわいいのだ、と言います。無責任という言葉は不謹慎な響きがあるかもしれませんから、どんなことになってもそのままの全てを受け入れられる、といっておきます。

わたしたち夫婦が最も楽しみにしている孫との触れ合いの機会は、実はスマホのSNSだったりします。嫁さんが撮影した写真や動画を、どんどん妻のSNSに送ってくれます。妻はそれをすぐわたしのスマホにシェアしてくれますので、実は仕事の休憩時間に届いた孫の動画を見ていたりします。写真は茶の間のテレビスクリーンにつながったクラウドにアップするので、番組をみていないときは孫の最新の写真がスクリーンセーバーとして次々と映し出されていったりします。いまどきな付き合いですよね。でもこれもきっとスタンダードな付き合い方になっているような気がしますよ。

渋谷所長、亀田研究員、ありがとうございました!
祖父母と孫の関係も、父方母方、住んでいる場所でコミュニケーションの状況が変わるのは、昔も今も変わりないようですが、それらの“距離”を埋めるべく、デジタルの潮流がここにも新しいコミュニケーションを生み出しているようです。

こそだデータトーク第3回、以上で終了!次号をお楽しみに。

★バックナンバー★
こそだデータ・トーク 第2回 / ちょっと気になる。かなり気になる!小学生の〇〇始め
こそだデータ・トーク 第1回 / 小学生のおこづかい事情から見る、イマドキ子どもの経済力!

※調査概要
調査手法:ママスタジアムでのインターネット調査
対象者:ママスタジアムユーザー(子育て中の女性) n=504 名
(本人年齢 20 代以下:128 名、30 代:320 名、40 代以上:56 名)
(長子年齢 0-2 歳:161 名、3-5 歳:150 名、6-8 歳:74 名、9 歳以上:119 名)
対象地域:全国
調査時期:2016 年 8 月 5 日~8 月 15 日
ご参考:http://www.hakuhodo.co.jp/archives/newsrelease/32324

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