現在、博報堂の国内グループ会社は50社を超えます。本連載では、多種多様な専門性と強みを誇るグループ各社のキーパーソンを直撃。それぞれの事業の特長や会社の魅力、博報堂グループの一員としての今後の展望などについてうかがっていきます。

代表取締役CEO 梶原伸洋(左)、アシスタント・プロジェクトディレクター 清水春花(右)

第一回は、IR領域を中心とする企業報告支援サービスを提供する株式会社エッジ・インターナショナルをご紹介します。
初めに梶原伸洋代表取締役CEOにお話しを伺いました。

IR活動の黎明期に誕生

当社は主に、統合レポートやアニュアルレポート、サステナビリティレポートといったコミュニケーションツールの企画・制作を通じ、投資家向け広報活動のトータルな支援を行っています。企画から編集、制作、納品までを一気通貫して行うことで、質の高いレポーティングサービスの提供を実現しています。日本でIR活動が始まったとされるのは1970年代ですが、本格的にその必要性が認識され始めるのが90年代頃から。当社の創業は1990年で、日本におけるIR活動のまさに黎明期と言え、業界では圧倒的な歴史と実績を誇ります。
社名にある「エッジ」については、その名の通り切れのある、エッジの効いた仕事をしていこうということと、英語で「最新鋭」「最先端」と表現する際leading edgeというように、IRの世界で最先端の仕事をしていきたいという思いを込めました。また「インターナショナル」については、日本のマーケットに大きな影響力を持つのは外国人投資家であるという事実がある一方、日本企業はなかなかその情報をオープンにしないという情報ギャップが長らく生じてきた。そのギャップを埋めるべく、グローバルでインターナショナルなIR活動をお客様に提供していきたいという意味を込めました。

目に見えない資産をいかに見える化するか

レポーティングを取り巻く環境は創業当時とは大きく変化しています。IRとはもともと投資家向けに財務価値を中心に伝えていればよかったわけですが、いま、投資家が企業を評価する視点はさまざまです。かつては、“利益が出ている会社”がそのまま良い会社であることを意味していましたが、その後リーマンショックがあり、環境問題があり……。もはや業績だけを見ていても、投資家は企業の将来性を判断できないようになってきました。そのため、たとえばガバナンスはどうなのか、環境対策はきちんとできているのか、社員はいきいきと働いているのかといった、いわゆる目に見えない資産をいかに見える化するか、うまく表現するかが、レポートに問われるようになってきました。
財務情報を伝えるのであれば、数字としておのずと価値を伝えることができ、良しあしもすぐに分かりますが、そこで働く人や環境について、あるいはガバナンスについてとなると、どこをどう切り取って見せるかが非常に難しい。非常にクリエイティブな作業が求められるのです。
私たちは創業当初から、やさしい仕事から少しずつ積み上げていくというよりは、やるならトップから当たっていこうというポリシーでやってきました。そのおかげで、当社のお客様の時価総額を合計すると、東証の時価総額の約30%を占めることになる。あくまでも指標の一つではありますが、当社が持つマーケットへのインパクトがお分かりいただけるだろうと思います。
ですから社員にはBe Professionalというスローガンを徹底しています。一人ひとりがプロとして質の高い、レベルの高い仕事をし、それにより圧倒的なパフォーマンスを提供していくことを謳っているんです。最近の新しい会社などでは、みんなで和気あいあいと楽しく仕事をする社風もはやっているようですが、うちは大人のクールな仕事を目指していますから(笑)。パーテーションでしっかりと区切って、各担当が自分の世界で仕事を完結させられるような雰囲気、環境づくりに努めています。

博報堂とのシナジーでさらなる成長を

レポーティングはいまや、あらゆるステークホルダーに対して会社の価値を統合的に伝えるものになっています。投資家だけでなく、社員が、取引先が、学生や地域社会の住民が読むものになっている。さらには、企業のブランディングについてや、社員のモチベーションのためにどういった情報を提示していくかを一緒に考えるなど、少しずつ仕事の質も変化しつつある。レポーティングにおけるマーケットはいま明らかに別のレイヤーに入りつつあるのです。そんななかにあって、博報堂との協力関係が意味するところは非常に大きい。博報堂が誇るクリエイティブ力をはじめ、PRや広告、ブランディング領域における知見と、当社のIRノウハウが、うまくシナジー効果を出していければ、非常に面白い展開ができるのではないかと考えます。当社にとっても大きなビジネスチャンスであり、今後のさらなる成長の足掛かりにしていけるのではないかと考えています。

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次に入社3年目のアシスタント・プロジェクトディレクター 清水春花さんにお話しを伺いました。

第2PD部 アシスタント・プロジェクトディレクター 清水春花

一日も早く独り立ちし、会社に貢献したい

現在入社3年目で、アシスタント・プロジェクトディレクターという立場です。プロジェクトディレクターとは、営業、企画、プランニング、プレゼンテーション、取材、コピーライト、プロジェクトコントロール、クリエイティブディレクションなどすべてを担う役割。一人の担当者が全工程に責任をもって当たっていくこの制度は当社の特長の一つで、ワンストップでレポートが仕上がる仕組みとなっており、お客様との強い信頼関係の基盤ともなっています。
先輩方は皆さん財務だったり編集だったり、それぞれ専門性の高い分野で経験を築いてから入ってこられた方ばかりです。新卒で入社した私は、メールの書き方一つから先輩方に教えていただきながら学んでいきました。分からないことをいつでも先輩に相談できるメンター制度もあり、ちょくちょく相談に乗っていただいています。
Be Professionalというスローガンの通り、社員にはマルチでプロフェッショナルな能力が求められていて、ハードルは高く感じます。でも、頑張れば必ず到達できると思っています。1年目は先輩についていくだけで、話についていけなかった場面も多く、正直落ち込んだりもしました(苦笑)。でも2~3年目に入りようやくお客様と直接やり取りをさせていただける案件も出てきて、本当に嬉しく思いますし、やりがいを感じているところです。一日でも早くプロジェクトディレクターとして独り立ちし、会社に貢献できるよう、努力を続けていきたいです。

<終>

エッジ・インターナショナル 概要
社名    :株式会社エッジ・インターナショナル
本社所在地 :東京都港区赤坂7-1-1青山安田ビル
経営体制  :代表取締役CEO 梶原 伸洋、取締役COO 若月 健一
資本金   :20百万円
従業員数  :66名(2016年10月現在)
事業内容  :IR領域を中心とする企業報告支援サービス