仮想通貨の購入動機・支払経験・ウォレット利用状況など、購入開始時期で違い
直近購入層の購入動機は「お金儲け/資産形成」
一方、初期購入層は「ブロックチェーン・仮想通貨技術への興味」

博報堂金融マーケティングプロジェクトでは、Fintechによる金融分野でのテクノロジーの進化が、生活者に対してどのような意識・行動変化をもたらすのかを把握するため、生活者調査を実施しています。
今回は、生活者の間で、新しい決済手段・投資対象として急速に存在感が高まっている「仮想通貨」をテーマに、1万人を対象に仮想通貨の購入開始時期ごとの生活者の意識・実態を調査しました。

調査を実施した1万人のうち、実際に仮想通貨の購入経験があったのは466人(全体の4.6%)でした。その中から購入開始時期の違いで「2017年1月以前(初期購入層)」、「2017年2月~12月(中期購入層)」、「2017年12月以降(直近購入層)」と3つのグループに大別し、それぞれの特徴を調査しました。

初期購入層の購入動機1位は「ブロックチェーン・仮想通貨技術への興味」で、「ゲーム内通貨として利用した」や「友人等への送金に利用した」と回答した割合が他のグループよりも高かったことから、新技術への興味・期待感が購入を後押ししたと確認できました。それに対し、中期購入層および直近購入層の購入動機1位は「お金儲け」、2位は「資産形成」で、直近購入層は8割以上が「仮想通貨での支払経験がない」と回答したことから、投資・投機目的で購入した人が多いことが明らかになりました。

また、3グループ間で保有金融資産(株式、投資信託、FX、預金等含むすべての資産)やウォレット使用状況にも違いがみられました。仮想通貨購入者における保有金融資産の平均は1,538万円でしたが、初期購入層は平均を大きく上回る2,845万円でした。一方、中期購入層および直近購入層の保有金融資産はそれぞれ1,095万円と1,405万円で平均を下回る結果となりました。
「ウォレットの利用状況」については、初期購入層は他の2グループと比べると取引所のウォレットを利用している人の割合が最も低く、ウェブウォレットを利用している人の割合が最も高いことが分かりました。

仮想通貨をはじめとしたFinTechの興隆に代表されるように、金融業界は大きな変革期を迎え、様々な新しい商品・サービスが生み出されています。当プロジェクトでは、生活者がその変化をどう捉えているかを把握し、金融サービスや仮想通貨関連サービス提供者の中長期的なマーケティング戦略やビジネス刷新に向けたソリューションの提供を行ってまいります。

★ご参考★
博報堂金融マーケティングプロジェクト 「お金」に関する生活者意識調査を実施(2017.1.18)
http://www.hakuhodo.co.jp/archives/newsrelease/35915